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AWS Cloud9とは?クラウドで始める効率的なWeb開発とその実用ワークフロー

AWS Cloud9とは?クラウドで始める効率的なWeb開発とその実用ワークフロー
\Cloud IDEの活用に悩んでいませんか?/ 本記事は、システム・アプリ開発を行っているGMOデザインワンDX事業本部の事業責任者・泉川学監修のもと、AWS Cloud9の基本操作からセットアップ、他サービスとの連携や実務での活用ノウハウまで詳しく解説。Node.jsやPython入門、Gitとの連携方法も取り上げながら、クラウドベースの開発環境構築とチーム開発効率の改善を支援します。

目次

1. AWS Cloud9とは

AWS Cloud9は、開発に必要なツール一式がクラウド環境に揃っている、Amazon Web Services(AWS)提供の「クラウド型IDE(統合開発環境)」です。

クラウド型とは、自分のパソコンにツールをインストールしなくても、インターネットを通じてブラウザ上で利用できる仕組みのことを意味します。これは特に、開発環境の初期設定や接続トラブルなどに時間を取られてしまいがちなフロントエンドエンジニアにとって、大きな利点です。

忙しいエンジニアが即座にコーディングに取り掛かれるCloud9は、開発の柔軟性と効率を大きく引き上げてくれる存在です。

1-1 クラウド型IDEの特徴

クラウド型IDEであるAWS Cloud9の最大の特徴は、「どの端末でも同じ開発環境を利用できる」という点です。

自宅でもオフィスでも、あるいは出先であっても、ネットに接続できれば、いつでも自分の開発環境を開いて作業を再開できます。ローカルパソコンの設定や性能に依存せず、開発を継続できることは、ノートパソコンユーザーやリモートワーカーには特に便利です。

Cloud9上では、コードの編集に加えて、ターミナル操作・デバッグ・ファイル操作・Gitの利用など、一通りの作業を1つの画面から行うことができます。これにより、複数のツールを同時に立ち上げる必要もなく、作業の集中度が増します。

加えて、Cloud9の利用環境は「仮想マシン(EC2)」上で動作しており、個別の要件に応じてマシンのスペックを柔軟に選ぶことができます。

1-2 他のクラウドIDEとの比較

AWS Cloud9と他のクラウド型統合開発環境(例えばVisual Studio Code Web、Gitpod、Replitなど)を比較すると、最大の違いは「AWSの一連のサービスと密接に連携できること」です。

Cloud9はAWSの主要なサービス、例えばLambda(サーバーレスコンピューティング)やEC2(仮想サーバー)、S3(ストレージ)などと自然につながります。そのため、インフラまで含めたアプリケーション全体の開発やデプロイを、Cloud9単体で完結できる可能性があります。

他のクラウドIDEでもコードの編集は可能ですが、AWSサービスとの連携作業で追加の設定が必要です。一方で、Cloud9であれば最初からその連携が組み込まれている点が、多くのエンジニアから支持されている理由といえるでしょう。

1-3 利用するメリットとユースケース

AWS Cloud9の導入によるメリットは多岐に渡ります。特に以下の3つが、Webエンジニアにとって有益です。

1. 開発環境構築の時間を短縮

Cloud9では、インストールや依存関係の設定などが不要なため、新人エンジニアのオンボーディングもスムーズに進みます。これによりチーム全体の立ち上がり速度が向上します。

2. リモートワークやチーム開発に強い

クラウドで環境共有ができることから、場所を問わないチーム開発がしやすくなります。協調編集やライブセッション機能を活用すれば、オンラインでもペアプログラミングが実現できます。

3. AWSのサービスと連携しやすい

例えば、サーバーレスアーキテクチャ(物理的なサーバーを使わずクラウド上でアプリを動かす仕組み)を使った開発では、Lambdaとの統合がスムーズなため、アプリ試作や検証が格段に速くなります。

そのため、AWS Cloud9は、学習目的からスタートアップのプロトタイプ開発、大規模な商用案件まで、様々な場面で活用されています。

2. AWS Cloud9のセットアップ方法

AWS Cloud9を実際に活用するためには、開発環境の構築が必要です。ですがご安心ください。Cloud9では複雑なインストールや設定はほとんど不要で、基本的には数ステップで完了します。

ここでは、AWS Cloud9を使い始めるにあたっての準備手順を初めての方にも分かりやすく解説していきます。これからクラウド開発へのシフトを検討している方にとって、このパートは実践に直結する重要となります。

2-1 事前準備:AWSアカウントの作成

AWS Cloud9を利用するためには、まずAmazon Web Services(AWS)のアカウントを取得する必要があります。これはAmazonのショッピングアカウントとは別物で、「AWS公式サイト」から登録可能です。

アカウント作成には以下の情報が必要です。

- メールアドレス

- クレジットカード番号(無料枠内での利用であれば請求は発生しません)

- 電話番号(本人確認のため)

アカウント登録後は、無料利用枠に基づいてCloud9を試すことも可能です。このステップが済めばAWSのさまざまなクラウドサービスが利用できるようになります。

なお、AWSでは「IAM(Identity and Access Management)」という仕組みでユーザーごとの操作権限を制御しています。企業やチームでCloud9を使う場合は、管理者が各メンバーに適切なアクセス権限を付与する設定も忘れずに行いましょう。

2-2 Cloud9環境の作成手順

AWSアカウントの準備が完了したら、次はCloud9の環境構築に進みます。

1. AWSマネジメントコンソール(AWSの操作画面)にログインします。

2. サービス一覧から「Cloud9」を選択。

3. 「Create environment(環境の作成)」をクリック。

4. 環境名と説明を入力後、「Next step(次へ)」を押します。

5. 実行環境(EC2インスタンスなど)とリージョン(AWSのサーバーがある地域)を選択します。初学者であればデフォルト設定の「Amazon EC2」「t2.micro(無料枠)」で問題ありません。

6. 最後に設定を確認して「Create environment」を押せば、数分でブラウザ上にCloud9のIDE画面が自動的に表示されます。

この一連の流れで開発環境がクラウド上に完成します。ローカル環境のような細かな設定やソフトウェアのインストール作業は一切不要です。

2-3 初回起動時の設定オプション

Cloud9を初めて起動するときには、いくつかの初期設定オプションが用意されています。

まず、開発言語を問わず基本的なテキストエディタとして使えるように、数十種類の言語に対応済みです(例:JavaScript、Python、Ruby、Javaなど)。また、Light(明るい)・Dark(暗い)テーマの切り替えも可能なので、目に優しい環境にカスタマイズすることも簡単です。

さらに、VimやEmacsなど、キーボードの操作方法が異なる好みのエディタスタイルも選択できます。これにより、エンジニアとしての慣れや快適さを重視したワークスペース作りが可能です。

ターミナルウィンドウのフォントサイズや色設定なども自由に調整できるため、人によって見やすい環境を手軽に構築できます。

また、Cloud9では初回起動時点で「npm(Node Package Manager)」「pip(Pythonのライブラリ管理ツール)」などのツールも事前にインストール済みとなっているため、そのままNode.jsやPythonの開発が始められる仕組みになっています。

3. Cloud9の基本的な使い方

Cloud9を無事にセットアップできたら、次はいよいよ実際に開発を開始していきましょう。ここでは、Cloud9の基本的な画面構成や操作方法について、フロントエンドエンジニアがすぐに使いこなせるよう、丁寧に解説します。

プロジェクトの作成からコード編集、ターミナル操作まで、Cloud9を仕事に活かす第一歩として押さえておくべきポイントを紹介していきます。

3-1 エディタの構成とナビゲーション

Cloud9の標準インターフェースは、いくつかの主要エリアで構成されています。見た目は高度に見えるかもしれませんが、使いこなせば非常に快適です。

画面左には「ファイルエクスプローラー」があり、こちらでプロジェクトのフォルダ構造を確認・操作できます。ローカルのエディタと同じように、ファイルの追加・削除・リネームも簡単に行えます。

中央に表示されているのが「コードエディタ」です。複数のファイルをタブで同時に開くことができるため、一度にHTML、CSS、JavaScriptの各ファイルを編集するなど、フロントエンド開発に必要な作業が効率的に進められます。

右下には「ターミナル」というコンソール画面があります。ここから直接Linuxコマンドを実行したり、npmコマンドを叩いてパッケージをインストールしたりするなど、コマンドラインでの操作も可能です。

メニューバーでは「Run(実行)」やデバッグオプションなどが一目でわかるように整理されており、上部のツールバーから主要操作もワンクリックでアクセスできます。

ユーザーインターフェース全体がシンプルかつ統一されており、使い始めてもすぐに慣れる仕様となっています。

3-2 ターミナルの使い方

Cloud9のターミナルは、言わば「もう1つの入り口」と言える存在で、バックエンドやツールの操作を行うために重宝します。

例えば、Node.jsを使った開発であれば「npm install」で必要なパッケージを追加できますし、Python環境下では「pip install」を使ってライブラリのインストールも可能です。

また、ターミナルからGit操作も行えるため、「git clone」や「git commit」「git push」など、クラウド上でも普段のバージョン管理フローをそのまま実現できます。

さらにCloud9では、複数のターミナルウィンドウを同時に開くことができます。開発中に一方ではビルド処理を走らせつつ、もう一方ではサーバーのログを表示するなど、開発作業の生産性を大きく高められます。

分割表示もサポートされているため、画面スペースの効率的な活用ができるのもクラウドIDEならではのポイントです。

3-3 プロジェクトの作成と編集

Cloud9で新しいプロジェクトを始める手順は非常にシンプルです。

まず、ファイルエクスプローラーから「New Folder(新しいフォルダ)」を作成し、その中に「New File(新しいファイル)」を追加してコードを書き始めるだけです。ファイルの種類は手動で拡張子を指定することで、Cloud9が自動的に構文の色分けやイベントが補完されます。

例えば、「index.html」「style.css」「app.js」などの一般的な構成であれば、Cloud9が自動的にHTMLやJavaScriptとして認識し、シンタックスハイライト(コード上の色分け表示機能)が適用されるため、見やすくて作業効率が高まります。

また、ファイル保存は自動保存設定にも対応しており、リアルタイムでバックアップされるため、突然のネットワーク遮断や手動保存忘れでも安心です。

4. AWSサービスとの連携

AWS Cloud9は単独でも非常に便利な開発プラットフォームですが、その真価はAWSの他のサービスと組み合わせて使うときに発揮されます。

ここでは、開発作業とインフラ構築をスムーズにつなぐための基本的な連携方法について、開発現場で具体的に役立つ操作を中心に紹介します。

4-1 AWS CLIとの統合

AWS CLI(コマンドラインインターフェース)は、AWSの各種サービスをコマンドから操作できるツールです。

Cloud9ではこのCLIが初期からインストールされており、特別な追加設定をしなくても利用可能です。ターミナル上から「aws s3 ls」などのコマンドを叩くことで、S3のバケット一覧を取得したり、Lambda関数の一覧を表示したりといった操作が簡単にできます。

CLIを通して、ここからサーバーの構築、アクセス設定、ログの収集などの作業も一元で管理できます。GUI(グラフィカルな管理画面)よりも高速かつ柔軟に操作したいというエンジニアには、CLIとの統合は大きなメリットとなるでしょう。

4-2 LambdaやEC2との連携

Cloud9は、サーバーレス開発や仮想サーバー上のデプロイ作業とも密接に連携可能です。

Lambdaに関しては、ターミナルから「aws lambda」コマンドを使うことで、関数のデプロイやテストが完了できます。API Gatewayと併用することで、フロントエンドから直接Lambda関数を呼び出すAPIの作成も可能です。

また、Cloud9自体もEC2インスタンス上で動いているため、同じVPC(仮想プライベートネットワーク)内の他のインスタンスと直接通信させることも容易です。

例えば、Cloud9で書いたコードをそのまま隣のEC2サーバーにデプロイし、そこでサーバーを立ち上げてみる、といったテスト環境構築が非常にスムーズになります。

4-3 IAMロール・セキュリティ設定

Cloud9では、IAM(Identity and Access Management)によって操作できる範囲が厳格に制限されています。これはセキュリティ上非常に重要な仕組みです。

例えば、新しくCloud9環境を作成する際に、特定のIAMロールを割り振ることで、「この開発者にはS3への読み取り権限だけ」「このロールにはLambdaの更新権限あり」といった制御が行えます。

このようにして、無駄な権限の付与を避け、最小限のアクセス権の原則(最小権限ポリシー)を守りながらチーム全体での開発を行えるのです。

特に企業内で複数名が開発を行う場合には、Cloud9を使った開発ではIAMの仕組みを理解した上でセキュリティ設定を適切に施すことが非常に大切です。

5. 実用的な使用例

AWS Cloud9は、クラウド上でさまざまな開発ができるIDEであることから、「どのような場面で具体的に使えるのか?」という実用的な使い所を知りたい方も多いことでしょう。

ここでは、Cloud9を使った実際の開発例として、Node.jsアプリやPythonスクリプト、バージョン管理などのケースを取り上げます。フロントエンドを主軸に業務を行っている方々にとって、業務の幅を広げるヒントにもなるはずです。

5-1 Node.jsアプリの開発

Cloud9ではNode.js(ノード・ジェイエス)によるサーバーサイドアプリの開発が簡単に行えます。Node.jsとは、JavaScriptをサーバー側でも動かせるようにした実行環境のことです。JavaScriptに馴染みがあるWebエンジニアにとっては、バックエンド開発にも挑戦しやすい技術です。

Cloud9はNode.jsが最初からインストールされており、npm(Nodeのパッケージ管理ツール)も付属しているため、「express」などのフレームワークを簡単に導入し、すぐにWeb APIの開発が始められます。

また、Cloud9上でアプリを実行し、外部ネットワークからアクセスできるURLを発行することもできます。例えば仮想サーバー上で動作確認を行い、そのままプレゼンやチームへの共有に使うなど、スピーディな開発から検証までを一貫して行えるのが魅力です。

5-2 Pythonスクリプトの実行とデバッグ

Python(パイソン)はWebアプリのバックエンド開発のほか、データ分析や機械学習など、多彩な分野で使われているプログラミング言語です。

Cloud9ではPython開発も容易で、pip(パッケージ管理ツール)も使えるため、「pandas」「numpy」「requests」などの人気ライブラリをターミナルからインストールして応用的な開発が行えます。

例えば、Pythonを使ってAPIからデータを取得し、整形してレポートとして出力するスクリプトをCloud9上で書き、すぐに実行できるのは大きなメリットです。デバッグの際には、Cloud9に備わっている「ブレークポイント(実行を一時停止するポイント)」や変数の中身の表示機能なども活用できます。

環境構築でつまずくことが多いPython開発を、Cloud9によってスムーズに始められれば、開発者としての業務の幅や提案力も拡充していけるでしょう。

5-3 Gitを使ったバージョン管理

ソースコードの変更履歴を管理する際には、Git(ギット)というバージョン管理ツールを使うのが一般的です。Cloud9でもこのGitが標準搭載されており、手軽にプロジェクトでの差分管理やチーム内のブランチ運用が行えます。

Cloud9のターミナルから以下のようなGitコマンドを利用できます。

- git init(初期化)

- git clone(既存リポジトリの複製)

- git add / commit / push(コードの変更を登録・反映)

また、GitHubとの連携も簡単で、アクセストークンを設定すれば、Cloud9から直接リモートリポジトリへのプッシュやプルリクエストの作成も可能です。

これにより、ローカルパソコンに依存せず、チーム開発のコードベースをクラウド上で一元管理できる環境が整います。新人教育やレビュー時のリモート対応にも役立ちます。

6. ベストプラクティスと便利な機能

Cloud9をさらに使いこなすために知っておきたいベストプラクティスや、便利な機能を紹介します。これらを活用することで、開発のスピードや快適さはさらに向上します。

6-1 標準キーバインドとカスタム設定

Cloud9では、キーボード操作を効率化する「キーバインド(ショートカットキー)」を活用できます。例えば、Control + Spaceで補完機能が呼び出せたり、複数行選択やインデント操作が簡単に行えたりします。

また、自分のスタイルに合わせたキーバインド設定も可能です。Vim派、Emacs派など、エディタ操作の好みにも柔軟に対応できる点は、経験豊富なエンジニアにとって使い心地の良さを感じられるはずです。

6-2 チームでの協調編集

Cloud9は、複数人での同時編集やレビューワークに対応しています。開発中のファイルを別のチームメンバーとリアルタイムで共有し、一緒に内容を確認しながら編集することも可能です。

これは、コードレビュー時や新人教育時に大いに活躍します。「ここはこう修正してね」といった説明をしながら、ライブで一緒に作業することができるため、オフラインでのやりとりよりも短時間で質の高いコミュニケーションが行えます。

6-3 保存・スナップショットの活用

Cloud9はコードを自動保存するだけでなく、プロジェクト全体の「スナップショット(状態の保存)」機能も備えています。

万が一、操作を間違えた際にも、以前の状態にワンクリックで戻れるため、不意のミスによる大きな損失を防げます。特に本番前のコードや、新人が触る開発環境の安全確保において、非常に重要な機能です。


7. トラブルシューティングと制限事項

Cloud9は非常に使いやすいツールですが、もちろん完璧ではありません。利用上の注意点や、知っておくべき制限事項をここで確認しておきましょう。

7-1 よくあるエラーと対処方法

よくあるトラブルとしては「Cloud9が起動しない」「ターミナルが反応しない」などがあります。こうした場合には、まず以下を試してください。

- ブラウザを再読み込みする

- AWSコンソールでCloud9環境を再起動する

- IAM設定が正しく設定されているか確認する

それでも解決しない場合は、AWSのサポートドキュメントを参考にすると原因特定のヒントが得られます。

7-2 Cloud9環境の制限(時間・リソースなど)

Cloud9は無料枠として一定時間使用できますが、使い続けるためには「EC2インスタンスの利用料金」が発生します。また、無料枠のt2.microインスタンスでは、メモリやCPUのスペックに制約があるため、重めの処理の開発には不向きです。

また、Cloud9にはアイドル状態(一定時間操作しない状態)が続くと自動的に停止する仕様もあります。この場合、一定時間経過後、自動で環境がシャットダウンされるので、起動し直す必要があります。

7-3 ブラウザやネット環境依存の注意点

Cloud9はブラウザベースのIDEのため、インターネット接続が必須です。通信が不安定な環境では動作の遅延や強制ログアウトが発生することもあるため、安定したWi-Fi環境での利用が推奨されます。

また、Google ChromeやFirefoxなど、対応ブラウザの最新版で利用することもおすすめです。古いブラウザやスマートフォンからのアクセスは、操作上の不具合や表示の崩れが生じる可能性があります。

8. よくある質問とコミュニティサポート

AWS Cloud9を使用していると、操作に悩んだり、エラーにぶつかったりすることがあるかもしれません。そんなときは、公式のFAQや開発者コミュニティ、技術ナレッジの投稿サイトを活用するのが賢いやり方です。

ここでは、Cloud9利用中によく寄せられる疑問や、日本語で学びやすい情報源、そして技術者同士で助け合える場所をご紹介します。

8-1 FAQの紹介

Cloud9のよくある質問集(FAQ)では、基本的な設定方法から便利な使い方、またエラー解決のヒントまで幅広い内容が紹介されています。

例えば:

- 「環境を削除すると課金も止まるのか?」

- 「コードは自動的に保存されるのか?」

- 「Cloud9で使える拡張機能はどうやって追加するのか?」

といった、初めて利用する際に気になるポイントもしっかりカバーされています。これらのFAQはAWS公式ドキュメントのCloud9ページで確認できます。

疑問を感じたときは、まず公式FAQを検索してみる癖をつけると、問題解決までの時間が大幅に短縮できます。

8-2 日本語ドキュメントと学習リソース

AWSは日本向けのサポートにも力を入れており、日本語対応の公式ガイドや学習コースが多数あります。

以下のようなリソースが特に役立ちます:

- AWS Cloud9 開発者ガイド(日本語)

- AWS公式YouTubeチャンネル

- AWS Skill Builder(オンライン学習コンテンツ)

これらは無料または一部無料で使えるサービスであり、自分のペースでCloud9の操作を実際に触りながら学習できます。

操作画面のキャプチャやデモ動画がある教材は、初心者でも直感的に理解しやすいため、実務での活用を目的としたエンジニアにもぴったりです。

8-3 フォーラム・Qiita・Stack Overflowの活用

AWS Cloud9についての質問や使い方の共有は、さまざまなオンラインコミュニティでも活発に行われています。

例えば:

- Stack Overflow(英語中心ですが、技術的な深い議論が豊富です)

- Qiita(日本語でのTips投稿が多く、実務利用者の知見が得られます)

- RedditやGitHub Discussionsなどの技術フォーラム

これらは、実際にCloud9を業務で用いているエンジニアたちがリアルに共有してくれている情報の宝庫です。

また、解決できなかった問題を投稿してみることで、他の開発者からアドバイスを貰えることも多く、まさに“学び合いの場”として機能しています。

9. Cloud9を学ぶための参考リンク集

Cloud9をさらに深く理解し、実開発で活かすためには、信頼できる学習リソースへのアクセスが欠かせません。以下に、Cloud9の基本から応用までしっかりカバーできる参考リンクを一覧化しました。

9-1 公式ドキュメント

Cloud9のすべての機能や設定オプションについて網羅しているのが、以下の掲載先です。

- AWS Cloud9 公式ドキュメント:https://docs.aws.amazon.com/cloud9/

- AWS Cloud9 API Reference:https://docs.aws.amazon.com/cloud9/latest/APIReference/

細かい仕様変更や機能追加が行われるたびに反映されるため、最も正確な情報源です。

9-2 チュートリアル動画と実践ガイド

特に操作が初めての方や、視覚的に理解したい方には、YouTubeの以下ようなコンテンツがおすすめです。

- AWS Japan公式YouTubeチャンネル:「AWS Cloud9入門」

- Udemyなどで提供されるCloud9利用講座(日本語対応あり)

- 【英語】AWS公式Learning on Demand動画シリーズ

開発者視点の操作解説が中心のこれらの教材は、わかりやすいハンズオン形式が多く、実践力を高める助けになります。

9-3 無料で学べるリソース

多くのフリープラットフォームでも、Cloud9に関する資料や講座が提供されています。

- Qiita:Cloud9タグの投稿記事 (https://qiita.com/tags/cloud9)

- Zennなどの技術系ブログプラットフォーム

- AWS Skill Builder:無料の入門教材が充実(https://skillbuilder.aws/)

これらをフル活用すれば、Cloud9を使いこなし、他のAWSサービスと連携した本格的な開発も自力で行えるようになります。




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