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AWS CodeCommit徹底ガイド:基本操作からCI/CD連携・セキュリティ対策まで完全網羅

AWS CodeCommit徹底ガイド:基本操作からCI/CD連携・セキュリティ対策まで完全網羅
ソースコード管理のクラウド化が進む中、AWS CodeCommitの導入を検討している企業や開発チームは増加しています。 オンプレミス運用に限界を感じている開発現場では、権限管理、CI/CD、自動テストの連携、監査ログなど、安全性と利便性の両立が求められています。 本記事は、システム・アプリ開発を行っているGMOデザインワンDX事業本部の事業責任者・泉川学監修のもと、AWS CodeCommitの基本概念から、高度なアクセス制御、CI/CDパイプラインの構築、他サービスとの比較、安全なバックアップ方法まで、システムエンジニアに必要な実践的ノウハウを網羅的に解説します。 AWS環境での継続的開発・運用に携わる全てのエンジニア必見の内容です。

目次

1. AWS CodeCommitの概要

クラウド化が進み、ソースコードの管理方法も変化を求められる中で、AWS CodeCommitは注目を浴びています。

これは多くの企業が直面する「オンプレミスのソースコード管理の限界」に対する有効な解決策と言えるでしょう。

ここでは、AWS CodeCommitの基本的な特徴をわかりやすく説明していきます。Cloud(クラウド)やGitといった技術がもたらすメリットも含めて解説します。

1-1 CodeCommitとはなにか?

AWS CodeCommit(コードコミット)は、AWS(アマゾン ウェブ サービス)が提供するクラウド型のソースコード管理サービスです。

Git(ギット)に基づくリポジトリ管理機能を提供しており、ユーザーはローカル環境のようにコードをバージョン管理しながら、AWSのスケーラビリティや堅牢なセキュリティを利用できます。

CodeCommitは自身のインフラを管理する必要が無く、データはAWS上で保管されるため、インフラの運用・保守コストを大幅に削減できます。

また、他のAWSサービス(例:IAM、CodeBuild、CodePipeline)との連携がスムーズな点も大きな特長です。

1-2 Gitとの違いと相互運用性

AWS CodeCommitは、Gitと高い互換性を持っています。

これは、日頃Gitを使って開発している人が、特別な操作を学び直さなくてもCodeCommitを利用できるという意味です。

例えばgit clone・git pushなどの基本的なコマンドは、そのままCodeCommitのリポジトリでも利用可能です。

一方で、GitHubやGitLabのような公開型ホスティングとは違い、CodeCommitは完全にプライベートなリポジトリでの運用となるため、企業向けの機密情報を安心して管理できるという特徴もあります。

1-3 主なユースケース

CodeCommitの主な使い道としては、中〜大規模なシステムを開発・保守するチームでのコード共有や、複数人による同時開発、CI/CDのパイプライン(開発からリリースまで自動化する一連の流れ)との統合などが挙げられます。

AWSと親和性が高いため、EC2(AWSの仮想マシン)やLambda(コードをイベントで自動実行する仕組み)と連携したアプリケーション開発などにも広く使われています。

大規模なアクセスをさばける高パフォーマンスを備えており、オンプレミスでの運用限界を感じているユーザーにとって強力な代替手段となるでしょう。

2. CodeCommitの初期設定

CodeCommitを使い始めるには、いくつかの準備作業が必要です。

ここでは、最初のリポジトリ作成からGitクライアントの導入まで、順を追って丁寧に説明していきます。初めて導入する方や、複数人での運用を予定している方にとって重要なポイントばかりです。

2-1 リポジトリの作成手順

AWSマネジメントコンソールにアクセスし、CodeCommitの管理画面から「リポジトリ作成」ボタンを選びます。

わかりやすい名前を設定したあと、必要に応じて説明文、タグ(管理用の目印)を追加します。

作成後、自動的に表示されるリポジトリのURLは、gitコマンドに使用されますので、メモしておきましょう。

CLI(コマンドラインインターフェース)やAWS CloudFormation(インフラ構成をコード化する仕組み)を活用すれば、自動化された作成も可能です。

2-2 IAMユーザーとアクセス権限の設定

IAM(Identity and Access Management)とは、AWS上でユーザーごとの権限を設定する仕組みです。

複数の開発者がCodeCommitにアクセスするには、IAMユーザーごとに適切なポリシー(アクセスルール)を割り当てる必要があります。

例えば「読み取り専用」「書き込み可能」「リポジトリ作成も許可」など、業務内容に応じて細やかな制御が可能です。

セキュリティの観点から、最低権限の原則(必要最小限の許可だけを与える考え方)を守るのが推奨されます。

2-3 Gitクライアントのインストールと初期設定

ローカル環境(開発者が使っているPC)でGitを使えるようにするためには、まずGitクライアントをインストールします。

WindowsならGit for Windows、MacならHomebrew(ソフトを管理する仕組み)などを利用してインストールできます。

その後、初期設定としてユーザー名やメールアドレスを登録し、SSHキー(暗号化された接続のための鍵)またはHTTPS経由でCodeCommitと接続情報を設定します。

公式ドキュメントを確認しながら進めれば、迷うことなく完了できます。

3. CodeCommitとGitの基本操作

CodeCommitを使って開発を進めるには、Git操作に慣れることが第一歩です。

ここでは、リポジトリとのやり取り、変更の反映、コードの履歴管理など、日々の開発作業に欠かせない基本操作を紹介します。

Gitを使ったことがある方は復習として、そうでない方には確実な導入として役立つ内容です。

3-1 リポジトリのクローン

クローンとは、CodeCommitにあるリポジトリを自分のローカル環境にコピーする操作です。

このとき使うコマンドは、以下のような形になります。

git clone <リポジトリのURL>

この操作により、自分のPC上にGit管理されたコードの写しが作成され、以後の編集・コミットなどはこのローカルリポジトリで行います。

最初にクローンすることで、ネット環境が無くても作業できるなど、多くのメリットがあります。

3-2 プッシュ/プル/フェッチの操作方法

「プッシュ」は、ローカルでの変更をCodeCommitに送る操作です。

「プル」は、その逆で、他の開発者が加えた変更を自分の環境に取り込む操作です。

「フェッチ」は、他人の変更を確認はするものの、自分の開発ブランチにはまだ反映させない操作です。

これらはコマンドライン上で

git push

git pull

git fetch

と入力すれば実行できます。

継続的に情報を同期させることで、チーム全体の作業をスムーズに保つことができます。

3-3 ブランチの管理と運用の基本

ブランチとは、開発途中のコードや新機能を一時的に他と分けて作業するための仕組みです。

例えば、「develop」「feature/login」などと名前をつけて枝分かれさせ、最終的には本体(mainブランチ)に統合(マージ)します。

これは、同時進行で進める開発作業や、テスト中のコードが本番環境に影響を与えないようにするためです。

適切な命名規則や削除のタイミングを整えることで、チーム内の混乱を防げます。

4. コンテンツの管理と変更

CodeCommitでの開発において、日常的なファイル操作とバージョン管理は、作業の効率化と品質向上の鍵を握ります。

ここでは、Gitを通じて行う基本的なコード操作と、履歴や変更の追跡方法を解説します。

シンプルではありますが正確に行うことで、トラブルを最小限に抑えることが可能です。

4-1 ファイルの追加、変更、削除

Gitでは新しいファイルを追加したり、既存のコードを編集したり、不要なファイルを削除する場合、それぞれステージングエリア(変更を記録する場所)に保存したうえで「コミット」する流れが基本です。

具体的には以下のような操作を行います。

- git add ファイル名(追加や変更をステージに登録)

- git rm ファイル名(ファイルを削除してステージに登録)

ステージング後に以下のようなコマンドでコミット処理を行います。

- git commit -m "変更内容の説明"

間違えてファイルを削除してしまった場合でも、コミット履歴が残っているので以前の状態に戻すことができます。

4-2 コミットとバージョン管理の活用

Gitにおける「コミット」は、変更をある時点で保存する処理です。

これによってコードの「スナップショット」と呼ばれる履歴が作成され、あとから過去の状態を確認したり復元することができます。

例えば、新機能追加後にバグが生じた場合、特定のバージョンに「ロールバック(元に戻す)」することで素早く対応できます。

また、コミットメッセージを丁寧に書くことで、後のチームメンバーが「この変更はなぜ行われたのか?」といった意図を理解しやすくなります。

4-3 差分(diff)と履歴の確認方法

差分(diff)は、一度コミットしたコードと今の変更点を比較するために使います。

コマンドは以下の通りです。

- git diff(ステージされていない変更の確認)

- git log(コミット履歴の確認)

- git show コミットID(特定コミットの内容を見る)

これらの操作を使えば、自分やチームメンバーの作業内容を詳細に追跡可能です。

特に開発メンバーが増えるほど、どの変更が何に影響したのかを正確に知ることは非常に重要です。

5. マージとコンフリクト解決

複数の開発者が同時に別々のタスクを進めると、コードの統合処理が必要になります。

ここでは、「マージ(統合)」の基本と、衝突が起きた時の解決方法について説明します。

マージはGit運用における最重要イベントの一つです。

5-1 マージ戦略の基本

マージとは、2つのブランチ上で行われた変更を一つにまとめる作業です。

例えば「feature/login」ブランチでログイン機能を開発し、それが完了したら「main」ブランチにマージします。

マージには以下の2通りの方法があります。

- Fast-forward(変更が直線状の場合)

- 三方マージ(共通の祖先を持つ2つの変更を統合)

マージ時には必ずテストを行い、統合されたコードが正常に動作することを確認しましょう。

5-2 コンフリクトの発生とその解消方法

コンフリクト(衝突)は、同じファイルの同じ行を複数人が編集した場合に発生します。

Gitはどの変更を適用するか判断できないため、手動での調整が必要です。

ファイルには以下のような印が自動で挿入されます。

<<<<<<< HEAD

ここが main ブランチでの内容

=======

ここが feature/login の内容

>>>>>>> feature/login

この2つの選択肢の中から正しい内容を選んで、手動で編集した後に改めてコミットすることで解消します。

5-3 DescribeMergeConflictsの活用法

AWSでは、CodeCommit APIを介してコンフリクト情報を直接取得できます。

その中で便利なのが「DescribeMergeConflicts」APIです。

このAPIを呼び出すと、どのファイルにどんな差異が発生しているのか、どこにコンフリクトがあるのかを詳細に確認できます。

これにより、コンフリクトの早期発見や自動化ツールとの連携も可能となります。

CI(継続的インテグレーション)ツールとつなぐことで、マージ前に自動チェックする運用も考えられます。

6. CI/CDとの連携

ソフトウェア品質や開発効率を高めるためには、CodeCommitをCI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)と連携させるのが効果的です。

ここでは、AWSのCI/CDサービスとの統合方法や、自動化による開発フローの最適化手法を解説します。

6-1 CodeBuildやCodePipelineとの統合方法

AWSでは、以下の2つのサービスと連携することが一般的です。

- CodeBuild:ビルド(ソースを実行可能ファイルに変換)とテストの自動化を行うサービス

- CodePipeline:ビルド、テスト、デプロイまでを連続して実行するためのパイプラインサービス

CodeCommitでのコミットをトリガーとして、CodePipelineが起動 → CodeBuildでのテストとビルドが行われる、という自動化が可能です。

この一連の流れを設定することで、品質チェックを手動で行う工数を削減でき、人的ミスの防止にもつながります。

6-2 プッシュトリガーとイベント通知設定

CodeCommitには「プッシュトリガー」という機能があり、リポジトリに変更が加えられたときに自動でイベントを発生させることができます。

このイベントを使ってLambda関数(AWSで使われる自動実行プログラム)を呼び出したり、SNS(通知サービス)を使ってメール通達を送ることも可能です。

これにより、開発チーム全員が「誰がどんな変更をしたか」をリアルタイムで把握できる体制が整います。

6-3 自動テストと自動デプロイのベストプラクティス

CI/CD連携では以下のようなルールを守ると、より安全で効率的な運用が実現します。

- テストと本番環境を明確に分けること

- テストケースを定期的に見直し、実行速度も最適化すること

- デプロイ前にステージング(疑似本番)環境で実際に稼働確認を行うこと

- CD(継続的デリバリー)を採用する場合は、ロールバック(過去バージョンへ戻せる)機構を整えること

このような自動化と安全性の両立こそが、CodeCommitの価値を最大限に活かすポイントとなります。

7. 高度なアクセス管理と監査

ソースコードをクラウドに保管する際には、誤操作や情報漏洩への備えが欠かせません。

AWS CodeCommitでは、IAMポリシーの細かい設定や操作ログの収集機能を活用することで、安全かつ管理性の高いコード運用が可能です。

ここでは、企業ユースに必要な高度なアクセス管理と監査方法を紹介します。

7-1 IAMポリシーのカスタマイズ

IAMポリシーとは、AWSリソースに対して「どの操作を誰ができるか」を詳細に定義する機能です。

例えば、以下のようなポリシーを個別に設定できます。

- 読み取り専用(コードの取得のみ可)

- 書き込み可能(ファイル変更やプッシュ可能)

- 管理者権限(リポジトリ作成・削除権限を含む)

さらに、ポリシーの適用対象はユーザー単位・グループ単位・ロール単位で柔軟に指定可能です。

管理者はこれを利用することで、業務ごとに最適なアクセス許可モデルを構築できます。

7-2 コンプライアンス対応と監査ログ管理

多くの業界で導入が進む情報セキュリティ基準(例えばISMSやSOC)では、操作履歴の保存や不正アクセスの記録といった「監査対応」が求められます。

AWSでは「CloudTrail(クラウドトレイル)」という仕組みを使うことで、CodeCommitに対するすべての操作を自動記録できます。

代表例:

- リポジトリの作成/削除ログ

- 誰かがアクセスを試みた履歴

- 実行されたAPIイベントの記録

これにより、セキュリティインシデントの調査や内部統制にも活用できます。

7-3 ブランチごとのアクセス制限法

実運用では、特定のブランチ(例:mainブランチ)に対して、誰でも直接プッシュできないように制限をかけたい場合があります。

これは、誤った変更による本番環境への悪影響を防ぐためです。

CodeCommitでは、カスタムポリシーを用いて、特定のIAMユーザーだけが「main」へ書き込めるように制御可能です。

また、承認フロー(Pull Request経由でのマージ)を義務化することで、二重チェックを実現できます。

8. 実践!CodeCommit運用のTIPS

運用を始めたばかりの段階では、些細な工夫が大きなトラブルを防ぎます。

ここでは、CodeCommitをチーム開発へ展開する際のベストプラクティスや、実際によくあるトラブルとその対処法を解説します。

8-1 Pull Requestフローの具体例

Pull Request(PR)とは、あるブランチで行った変更を他のブランチに統合したいときに、そのレビューと承認を求めるプロセスです。

CodeCommitでは、Webコンソール上からPRを作成し、レビューアを指名することができます。

PRでの運用の利点:

- コードレビューによる品質確保

- 不要なコードの削除忘れを防止

- チーム内コミュニケーションの活性化

PRコメントには自動的に差分も表示されるため、SlackなどのチャットツールとAPI連携することで、リアルタイム通知も可能です。

8-2 チーム向けのベストプラクティス

複数人で効率よく開発するには、以下のようなルール設定が有効です。

- コミットメッセージ形式の統一(例:"feat: ログイン画面追加")

- 毎朝フェッチして最新コードを確認(他人の作業と衝突を防止)

- ブランチの命名規則をプロジェクト内で統一(例:"feature/~~", "bugfix/~~")

最初からルール化しておくことで、混乱を避け、開発スピードと安定性が両立できます。

8-3 よくあるトラブルとその対処法

CodeCommit運用において、起こりやすい問題とその解決策を以下に示します。

トラブル内容原因解決策
プッシュができない IAMポリシーの権限不足IAMを確認し、アクセス許可設定を見直し
コンフリクト解消が困難 複雑なマージ作業ブランチを再構成し、段階的に統合
誰が何を変更したか不明ログ未収集状態WS CloudTrailやPRコメントを確認

定期的なログ確認とCI/CDとの統合が、トラブル発生時の分析にも大きく寄与します。

9. 他のバージョン管理サービスとの比較

AWS CodeCommitが選ばれる理由を明確に理解するには、他のバージョン管理サービスとの比較が有効です。

ここでは、GitHub、GitLab、Bitbucketとの違いや、移行時のポイントを紹介します。

9-1 GitHub、GitLab、Bitbucketとの主な違い

一般的な違いを以下の表にまとめました。

サービス名 特長CodeCommitとの違い
GitHub オープンソースに強い / コミュニティ活発パブリックリポジトリが標準で公開されるため企業機密には注意が必要
GitLab 自社サーバーにも導入可能(GitLab CE)オンプレミス利用可能だがメンテの手間がかかる
Bitbucket Atlassianツール(Jiraなど)と親和性高AWSサービスとの親和性はやや低い
CodeCommit AWSとの連携に最適完全プライベートリポジトリ | GitHubのようなコミュニティ機能は無し

プロジェクトのニーズに応じて、どれが最も適しているか評価することが大切です。

9-2 マイグレーション方法とポイント

既存リポジトリをGitHubやGitLabからCodeCommitへ移行するには、以下のような手順を踏みます。

1. CodeCommit上に新しいリポジトリを作成

2. 既存ローカルリポジトリで remote add を使って接続設定

3. git push --mirror で全てのブランチやタグを丸ごと転送

注意点として、リポジトリ単体だけでなく、CI/CD設定やWebhook通知など外部ツールとの接続も考慮して移行作業を行いましょう。

9-3 ハイブリッド利用の可否と事例

一部の企業では、特定機能はGitHub、機密性の高いプロジェクトはCodeCommitといった使い分けも見られます。

例えば、以下のような使い方です。

- オープンソース開発はGitHubで公開

- 顧客別のクローズド開発はCodeCommitで管理

- 両者をCIツールで統合(例えば Jenkins)

このようなハイブリッド戦略により、安全性と開発スピードを両立することが可能です。

10. セキュリティとバックアップ戦略

すべての開発の根幹となるソースコードは、災害や誤操作、悪意ある攻撃から守らなければいけません。

ここでは、セキュリティ対策とバックアップ方法について実践的な知識をお伝えします。

10-1 暗号化とパーミッション設定

CodeCommit上のデータは、保存段階で自動的にAWSが管理するKMSキー(鍵管理サービス)で暗号化されます。

さらに、IAMによるパーミッション管理により、不正アクセスやデータ漏洩リスクを最小化できます。

おすすめ設定:

- パスワードではなくSSHキー利用を推奨

- 二段階認証(MFA)の導入

- AWS Organizationsによる一括権限管理

ハード的な防護に加えて、人為的リスクにも準備しておきましょう。

10-2 手動/自動のバックアップ手法

AWS CLIによってCodeCommitのデータを定期的にエクスポートする方法があります。

例:

aws codecommit get-archive --repository-name my-repo

また、CodePipelineの一部としてS3やGlacierへスナップショットを保存する構成を組んでおくと、災害復旧にも備えられます。

10-3 セキュリティ侵害への備え

万が一外部からのアクセスや不審な動きがあった場合に備え、以下の施策が重要です。

- GuardDuty(侵害検知サービス)の有効化

- CloudWatchでLogin・API回数の異常をモニタリング

- 緊急用IAMロールを用意しておく(被害拡大を止める)

これらの対策をあらかじめ講じておくことで、CodeCommitは高信頼なリポジトリとして機能し続けることができます。


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