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【保存版】AWS DynamoDB設計ガイド|RDBエンジニアが覚えるべき基本と応用

【保存版】AWS DynamoDB設計ガイド|RDBエンジニアが覚えるべき基本と応用
RDBとの設計思想の違いや、コストを抑えるためのキャパシティ管理、セキュリティ対策など、エンジニアが直面する課題を解決するヒントが満載です。DX推進に欠かせない、スケーラブルなデータ活用の第一歩としてぜひご活用ください。 本記事は、システム・アプリ開発を行っているGMOデザインワンDX事業本部の事業責任者・泉川学監修のもと、AWS DynamoDBの基本から実務で役立つ高度な設計手法までを詳しく解説します。

目次

1.DynamoDBの基本概念とコアアーキテクチャ

DynamoDBは、Amazonが提供する「NoSQL(ノーエスキューエル)」と呼ばれるタイプのデータベースです。 従来の複雑な表計算のような仕組みとは異なり、膨大なデータを高速に処理することに特化しています。 変化の激しい現代のビジネスにおいて、アクセスが急増しても止まらないシステムを構築するための強力な味方となります。

1-1 サーバーレス・フルマネージド型サービスのメリット

「サーバーレス」とは、利用者が自分でサーバーを準備したり、管理したりする必要がない仕組みのことです。 通常、データベースを動かすにはOSのインストールやメモリの調整といった「管理作業」が欠かせませんが、DynamoDBは「フルマネージド(すべてお任せ)」なので、AWS側がそれらを引き受けてくれます。 これにより、エンジニアはインフラのメンテナンスから解放され、アプリの機能開発に集中できるという大きな利点があります。 また、使った分だけ料金を払う仕組みのため、無駄なコストを抑えつつ、サービス成長に合わせて柔軟に規模を変えられるのが特徴です。

1-2 パーティションと3つのアベイラビリティゾーン(AZ)への自動複製

 データは内部的に「パーティション」という小さな単位に分けて保存されます。 これは、大きな本棚をいくつかの引き出しに分けて整理するようなイメージで、必要なデータがどこにあるかをすぐに見つけ出せるよう工夫されています。 さらに、DynamoDBは「アベイラビリティゾーン(AZ)」と呼ばれる独立したデータセンター3箇所に、データを自動でコピーして保管します。 これを「冗長化(じょうちょうか)」と呼び、もし1つのセンターが火災や停電で止まってしまっても、他の場所にあるデータを使ってサービスを継続できる、非常に高い信頼性を実現しています。

1-3 読み込み・書き込みキャパシティユニット(RCU / WCU)の仕組み

 DynamoDBの性能を測る単位が「RCU(読み込み)」と「WCU(書き込み)」です。 これは「1秒間にどれくらいの量のデータを読み書きできるか」という能力を数値化したものです。 あらかじめこの能力を予約しておく「プロビジョニング」という設定方法もありますが、これによって「アクセスが集中して動かなくなる」という事態を防ぎます。 1つのRCUで、最大4キロバイトのデータを1秒間に1回(強力な整合性の場合)読み込むことができます。 このように、性能を「単位」で管理することで、予測可能な安定したスピードを保つことができるのです。

2.データモデルの設計(テーブル・項目・属性)

データの持ち方は、システムの「寿命」を左右する重要な要素です。 DynamoDBは、決まった枠組みのない「スキーマレス」な構造をしていますが、それを支えるキー(鍵)の設計には、従来のデータベースとは全く異なる考え方が求められます。 ここで正しい設計を身につけることが、将来の拡張性を保つ鍵となります。

2-1 パーティションキー(PK)とソートキー(SK)による複合キー設計 

DynamoDBでは、データを特定するために「パーティションキー(PK)」を必ず設定します。 さらに「ソートキー(SK)」を組み合わせることで、1つのグループの中に複数のデータを並べて保存することが可能です。 これを「複合キー(ふくごうき)」と呼び、特定のユーザーが持つ複数の履歴データを、日付順に並べて取得するといった操作が効率的に行えます。 この設計が上手くいかないと、特定の場所にアクセスが集中して処理が遅くなる「ホットパーティション」という現象が起きるため、値がばらけるようなキーを選ぶことが、性能を維持するための鉄則です。

2-2 スキーマレス設計の柔軟性と注意点 

「スキーマレス」とは、あらかじめデータの項目(名前、住所、年齢など)を厳格に決めなくても良いという性質です。 新しい項目を後から自由に追加できるため、頻繁に仕様が変わるアプリ開発では非常に便利です。 ただし、何でも自由に入れられる反面、中身がバラバラになると後でデータを活用するのが難しくなります。 「何をキーにして検索するのか」という出口の設計を事前に行い、アプリケーション側でデータの正しさを保証する工夫が不可欠です。 自由度が高いからこそ、計画的な利用が求められる、プロ向けの設計思想といえるでしょう。

2-3 LSI(ローカルセカンダリインデックス)とGSI(グローバルセカンダリインデックス)の使い分け 

標準的なキー以外で検索をしたい場合に使うのが「インデックス」です。 「LSI」は、同じパーティションキーの中で別の並び順を作りたいときに使いますが、作成後に変更できない制約があります。 一方、「GSI」はテーブル全体に対して全く別の検索ルートを作ることができる非常に強力なツールです。 例えば、ユーザーIDで保存したデータを、メールアドレスで検索し直したい場合などに役立ちます。 GSIは後から追加・削除が可能ですが、作りすぎるとコストが増えてしまうため、どうしても必要なルートに絞って作成するのが賢い運用方法です。

3.パフォーマンスを最大化するデータアクセス手法

どんなに優れたデータベースでも、使い方が間違っていれば宝の持ち腐れです。 DynamoDBには、データを取得する方法がいくつか用意されており、それぞれにコストとスピードの特性があります。 効率的なアクセス手法を選択することは、システムの安定だけでなく、お財布事情(コスト)にも直結します。

3-1 GetItem / PutItem による高速な一意アクセス

 「GetItem」は、特定のキーを指定してデータを1つだけピンポイントで取り出す、最も速くて安い方法です。 狙ったデータを直接掴み取るため、データが何億件あってもスピードが落ちることはありません。 同様に「PutItem」はデータを1つ登録・更新する際に使います。 これらの操作はDynamoDBが最も得意とする分野であり、これらを中心にシステムを組み立てることが、パフォーマンスを最大化するコツです。 「とにかく特定の情報を素早く表示したい」という画面では、この一意アクセス(いちいあくせす)が第一選択肢となります。

3-2 Query と Scan の決定的な違いとコストへの影響

 「Query」は特定のキーを指定して複数のデータをまとめて取得する方法で、非常に効率的です。 対して「Scan」は、テーブルの中身を最初から最後まで全部チェックしてデータを探す方法です。 これは「本の一部をめくる(Query)」か「本を1ページ目から全部読む(Scan)」かというほど大きな違いがあります。 Scanはデータの量に比例して料金が高くなり、スピードも遅くなるため、本番環境で多用するのは危険です。 基本はQueryを使い、どうしても必要な場合のみScanを慎重に使うという使い分けが、安定運用の基本となります。

3-3 フィルタ式と射影式(Projection Expression)の活用

 「フィルタ式」は、検索した結果からさらに特定の条件に合うものだけを絞り込む機能です。 ただし、これは「データを読み取った後」にフィルタリングするため、読み取りにかかる料金は安くならない点に注意が必要です。 一方で「射影式(しゃえいしき)」は、必要な項目(名前だけ、など)だけを指定して取得する設定です。 通信するデータの量を減らすことができるため、スマホアプリのように通信環境が不安定な場所で使われるサービスでは、レスポンス速度を上げるための重要なテクニックとなります。 必要な分だけをスマートに受け取る設計が、ユーザー体験の向上に繋がります。

4.一貫性モデルと可用性の制御

「データが最新であるか」という状態をどのように扱うかは、システムの特性によって変わります。 DynamoDBには、スピードを重視する設定と、正確さを重視する設定の2種類があります。 これらを理解し、場面に合わせて適切に選ぶことが、ユーザーに正しい情報を届けるために必要不可欠です。

4-1 結果整合性(Eventually Consistent)と強力な整合性(Strongly Consistent)

 「結果整合性」は、データを書き込んだ直後に読み取ると、最新でないデータが返ってくる可能性がある代わりに、高速で料金が安い設定です。 「少し遅れて反映されても問題ない(SNSの『いいね』数など)」場合に最適です。 一方、「強力な整合性」は、常に最新の状態を保証しますが、処理に時間がかかったり、料金が高くなったりします。 「銀行の残高」のように、一瞬のズレも許されない重要な情報を扱う際に使用します。 すべてのデータを最強の正確さで管理しようとせず、情報の重要度に応じて使い分けるのがエンジニアの腕の見せ所です。

4-2 トランザクション機能(DynamoDB Transactions)による複数項目更新

 「トランザクション」とは、複数の処理を「全部成功するか、全部失敗するか」のどちらか一方にする仕組みです。 例えば、Aさんのポイントを100引き、Bさんのポイントを100足すという処理で、片方だけが成功してもう片方が失敗すると整合性が崩れてしまいます。 この機能を使うことで、複数のテーブルや項目にまたがる更新を、一つの「まとまった作業」として安全に実行できます。 開発の難易度は少し上がりますが、複雑なビジネスロジック(業務上のルール)を確実に実現するためには欠かせない、信頼性の高い機能です。

4-3 グローバルテーブルを用いたマルチリージョンへのデータ展開

 「グローバルテーブル」は、世界中の複数の地域(リージョン)にデータを自動で同期する機能です。 日本にいるユーザーもアメリカにいるユーザーも、自分たちの近くにあるデータセンターにアクセスできるため、通信の遅延(レイテンシ)を大幅に減らすことができます。 また、万が一日本全体で大きな災害が起きても、海外のデータを使ってサービスを続けられるという、究極の「可用性(かようせい:サービスを止めない性質)」を提供します。 世界規模で展開するアプリや、絶対に止めることが許されない基幹システムにおいて、この機能は非常に強力な武器となります。

5.高度なデータ管理とライフサイクル

データは増え続ける一方ですが、古いデータをいつまでも持っておくとコストが嵩みます。 DynamoDBには、データの「寿命」を自動で管理したり、データの変化を他のシステムに知らせたりする便利な機能が備わっています。 これらを使いこなすことで、運用を自動化し、効率的なデータ活用が可能になります。

5-1 TTL(Time to Live)による不要データの自動削除

 「TTL(タイムトゥリライブ)」は、あらかじめ指定した時刻を過ぎると、そのデータを自動的に削除してくれる機能です。 例えば、1回使い切りの「ログイン用コード」や「古いログデータ」を、プログラムを組んで手動で消す手間が省けます。 削除にかかる費用は無料なため、コスト削減に非常に役立ちます。 「増え続けるデータをどう掃除するか」はエンジニアの共通の悩みですが、この機能を使えば、自動でお部屋の掃除をしてくれるルンバのように、テーブルを清潔(軽量)に保つことができます。

5-2 DynamoDB Streams を活用したイベント駆動型連携(Lambdaとの統合)

 「Streams(ストリームス)」は、データが追加・変更・削除された瞬間に、その内容を記録して外部に通知する仕組みです。 これとAWS Lambda(プログラムを自動実行する機能)を組み合わせることで、「ユーザーが登録されたら自動でウェルカムメールを送る」といった連携が簡単に作れます。 これを「イベント駆動(くどう)」と呼び、システム同士を直接繋がずに連携させることで、変更に強く柔軟なシステム構成を作ることができます。 データが動いた瞬間に別の処理を連鎖させる、リアルタイムな体験を作るための必須機能です。

5-3 ポイントインタイムリカバリ(PITR)とオンデマンドバックアップ

 「ポイントインタイムリカバリ(PITR)」は、過去35日以内であれば、1秒単位で好きな時点の状態にデータを戻せるタイムマシンのような機能です。 万が一、操作ミスで大切なデータを消してしまっても、被害が出る直前の状態を復元できるため、非常に安心感があります。 一方の「オンデマンドバックアップ」は、特定の瞬間のデータを長期的に保存しておきたい場合に使います。 これらは、企業の信頼を守るための保険のようなもので、設定を有効にするだけで、予期せぬトラブルからビジネスを強力に保護してくれます。

6.コスト最適化とキャパシティモードの選択

クラウドサービスの利用で最も気になるのが「料金」です。 DynamoDBは設定一つで請求額が大きく変わりますが、仕組みを正しく理解していれば、逆にコストを劇的に抑えることが可能です。 サービスの種類や成長段階に合わせて、最適な支払いプランを選ぶテクニックを紹介します。

6-1 オンデマンドモード vs プロビジョニング済みモードの判断基準

 「オンデマンドモード」は、使った分だけ支払う「従量課金」で、事前の性能予測がいりません。 アクセス数が予想しづらい新規サービスや、急にアクセスが増えるキャンペーンサイトに向いています。 一方、「プロビジョニング済みモード」は、あらかじめ「これくらいの性能を使う」と予約しておくプランです。 アクセス数が安定している場合、こちらの方が料金が安くなる傾向があります。 「手間を省いて安心を買うか(オンデマンド)」、「細かく調整して安さを追求するか(プロビジョニング)」という判断が、コスト管理の第一歩です。

6-2 オートスケーリング設定のベストプラクティス

 プロビジョニング済みモードを利用する際に、アクセス量に合わせて性能を自動で調整してくれるのが「オートスケーリング」です。 昼間は活発に動き、夜間は性能を抑えるといった柔軟な変化を自動で行うことで、予約しすぎによる無駄を省きます。 ただし、急激なアクセス増加には反応が追いつかないこともあるため、余裕を持った設定(ターゲット利用率)にすることがコツです。 常に最適な「遊び(マージン)」を持たせつつ、コストの最小化を狙うのが、賢い運用のベストプラクティス(最善の方法)といえます。

6-3 リザーブドキャパシティによる長期的なコスト削減策

 「リザーブドキャパシティ」は、1年または3年間の利用をあらかじめ約束することで、通常の料金を大幅に割り引いてもらう仕組みです。 長く続くことが決まっているサービスであれば、これを利用しない手はありません。 スマホの長期契約割引のようなもので、最大で50%〜70%ほど安くなることもあります。 ただし、途中で解約したり、設定を下げたりしても返金はされないため、数ヶ月分の利用実績を見て、確実に使う最低限の量を契約するのが、失敗しないためのポイントです。

7.セキュリティとコンプライアンス

データを扱う上で、セキュリティは最も優先されるべき課題です。 たとえ便利な機能が多くても、情報漏洩(じょうほうろうえい)が起きてしまえば企業の信用は失墜します。 AWSが提供する堅牢な鍵と壁を使いこなし、安全にデータを守るための手法を解説します。

7-1 IAMポリシーによるきめ細やかなアクセス制御

 「IAM(アイアム)」とは、誰がどのデータに触っていいかを管理する権限システムです。 「このプログラムからは読み取りだけ許可し、書き込みは禁止する」といった細かいルールを、項目レベルや属性レベルで設定できます。 万が一、プログラムの脆弱性(ぜいじゃくせい:プログラムの欠陥)を突かれて悪意のあるアクセスがあっても、最小限の権限しか与えていなければ、被害を食い止めることができます。 「必要な人に、必要な分だけ」権限を与える「最小権限の原則」を徹底することが、セキュリティの基本です。

7-2 AWS KMS を利用した保管時の暗号化

 DynamoDBに保存されるデータは、「KMS」という鍵管理サービスを使って自動的に暗号化されます。 これは、もしデータが物理的に盗み見られても、中身が解読不能な状態に変換されているということです。 標準でAWSが管理する鍵が使われますが、より厳しいルールが求められる金融系などのシステムでは、自前の鍵を使って管理することも可能です。 目に見えない部分ですが、常に「鍵がかかった金庫」の中にデータが置かれている状態を作ることで、プライバシーの保護と法令遵守を実現しています。

7-3 VPCエンドポイントを使用したプライベートネットワーク接続

 通常、DynamoDBへのアクセスはインターネットを経由しますが、「VPCエンドポイント」を使えば、インターネットを通らずにAWSの内部ネットワークだけで通信が完結します。 これにより、外部からの攻撃を受けるリスクを劇的に減らすことができ、より安全な通信ルートを確保できます。 また、通信の通り道が短くなることで、安定性が増すというメリットもあります。 「大切なデータは公共の道路を通さず、専用の地下道で運ぶ」ようなイメージで、堅牢なシステムを構築するための重要なインフラ設定です。

8.モダンアプリケーションにおける設計パターン

最後に、最新のシステム開発で取り入れられている、DynamoDBならではの高度な設計手法を紹介します。 従来のデータベースの常識を一度捨てて、このパターンを理解することで、DynamoDBの真のパワーを引き出すことができるようになります。

8-1 シングルテーブルデザイン(Single-Table Design)の導入

 「シングルテーブルデザイン」とは、本来なら複数のテーブルに分けるような異なる種類のデータを、あえて1つのテーブルにまとめて入れる手法です。 これにより、一度のアクセスで関連するすべてのデータをまとめて取り出すことができ、NoSQLの弱点である「データの結合(ジョイン)」の必要性をなくします。 設計は複雑になりますが、パフォーマンスを限界まで高めることができ、大規模なシステムでよく採用されます。 パズルを組み立てるような高度な設計力が必要ですが、マスターすればDynamoDBを自由自在に操れるようになります。

8-2 DynamoDB Accelerator (DAX) によるマイクロ秒単位の高速化

 「DAX(ダックス)」は、DynamoDBの前に置く「キャッシュ(一時保存場所)」のような役割を果たすサービスです。 通常でもミリ秒単位で高速なDynamoDBですが、DAXを使うことでさらにその1000分の1、マイクロ秒単位までスピードを上げることができます。 人気の商品の在庫確認など、同じデータに何度も大量のアクセスが集中する場合に、本体の負荷を減らしつつ超高速レスポンスを返せるようになります。 ユーザーを一切待たせない、究極のスピードを追求したい場合に検討すべき強力なオプションです。

8-3 RDBからの移行戦略とユースケース別の使い分け

 MySQLなどの「RDB(関係型データベース)」から移行する場合、まずは全てのデータを移すのではなく、アクセスが激しい一部の機能からDynamoDBに切り出す「段階的な移行」が推奨されます。 複雑な計算や分析が必要なデータはRDBに残し、大量のアクセスをさばくユーザー情報やセッション管理はDynamoDBに任せる、といった「適材適所」の使い分けが成功の秘訣です。 それぞれのデータベースの得意不得意を理解し、お互いの長所を組み合わせることで、現代の要求に応える最強のアーキテクチャが完成します。

9.まとめ:DynamoDBで次世代のシステムを構築するために

AWS DynamoDBは、単なるデータベースの選択肢の一つではなく、現代のクラウドネイティブな開発において「止まらない、遅れない、手間がかからない」システムを作るための強力な基盤です。 これまでのリレーショナルデータベースの常識とは異なる部分も多いですが、その特性を正しく理解し、適切に設計することで、ビジネスの成長に合わせて無限にスケールできる柔軟性を手に入れることができます。

9-1 学んだ知識を実務に活かすためのステップ

 この記事では、基本構造からコスト管理、高度な設計パターンまで幅広く解説してきました。 まずは、自分のプロジェクトにおいて「どのデータが最も頻繁に読み書きされるか」を特定することから始めてみてください。 すべてのデータを一度に移行したり、最初から完璧な「シングルテーブルデザイン」を目指したりする必要はありません。 まずはセッション管理やログ保存など、DynamoDBが得意とするシンプルなユースケースから導入し、徐々にその恩恵を体感していくことが、確実なスキルアップへの近道となります。

9-2 継続的な学習とコミュニティの活用

 AWSの技術進化は非常に速く、DynamoDBにも毎年新しい機能や改善が追加されています。 公式ドキュメントを定期的にチェックすることはもちろん、AWSが提供するハンズオン(体験型学習)や、他のエンジニアの成功事例・失敗事例から学ぶことも非常に有効です。 「コストを抑えつつ最高のパフォーマンスを出す」というパズルを解くような楽しさが、DynamoDBの運用にはあります。 この記事をきっかけに、あなたが自信を持ってアーキテクチャ設計に携わり、プロジェクトを成功に導く一助となることを願っています。


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