Prazto「NAYOSEL」提供開始!CRM重複データをAIで解消、データ品質を底上げ
目次
NAYOSELとは|AIが名寄せルールを作り、人が承認するクラウド
出典:Prazto プレスリリースNAYOSELとは、SFAや会計ソフトなど複数のサービスに散らばる顧客データの重複を、AI が判定し、人が確認して統合するサービスです。
営業支援ツール、マーケティングツール、会計ソフト、サポートツールなど、顧客接点が増えるほどデータはサービスごとにサイロ化します。「株式会社」と「㈱」、全角と半角、移転前の住所など、表記ゆれによる重複は日々の入力やインポートで静かに増え続けます。
Prazto プレスリリースによると、NAYOSELはこの課題に対し、AI が正規化ルールと重複判定条件の叩き台を作成します。確信度に応じて「自動統合・承認待ち・対象外」に分類する仕組みで、判断が割れるレコードは承認キューで人が1件ずつ確定するため、ブラックボックスのまま顧客データが書き換わることはありません。
統合の実行時には、関連する商談・活動履歴の付け替えまで対応し、元のサービスへの書き戻しも行います。統合実行前には勝ち・負け・関連レコードのスナップショットを自動取得するため、1クリックで統合前の状態に復元できる設計です。
データの取り込みには、Praztoが開発する Agentic ETL「Passwork」のコネクタ基盤を利用します。SFA・MA・会計・POS・データベースなど69サービスからのデータ連携に対応しており、あわせて、gBizINFO由来の法人マスタ(500万法人超・月次更新)を標準で同梱し、名称から法人番号を補完することで判定精度を支えています。

実績・数値で見るNAYOSELの基盤性能
料金と処理性能を具体的な数字で確認すると、自社に導入した場合の負担感がイメージしやすくなります。
Prazto公式発表によれば、全件シミュレーション機能では約600万件のレコードを90秒で突合した実測性能が確認されています。統合前にこの精度で結果を確認できるため、大量データを抱える企業でも試算しやすい設計です。
料金プランは、名寄せ対象のレコード数に応じて4段階に分かれています。
| プラン | 名寄せ対象 | 月額 |
|---|---|---|
| Starter | 〜5万レコード | 5万円 |
| Standard | 〜30万レコード | 10万円 |
| Professional | 〜200万レコード | 20万円 |
| Enterprise | 200万レコード超 | 個別見積り |
最小プランのStarterであれば月額5万円からとなっており、SFA・MA単体ツールの月額料金と大きく変わらない水準です。中堅企業がまず試算しやすい価格帯といえます。
なぜ今、データ統合なのか|生成 AI 活用の「土台」問題
生成 AI や AIエージェントの効果は、読み込ませるデータの品質に大きく左右されます。
株式会社Merが2026年8月に公開した調査レポート「Japan AI Operations Report 2026 Summer」(株式会社Mer プレスリリース)によれば、顧客情報や案件情報などの社内データについて「整備されていない」と回答した割合は50.7%でした。同調査では、生成 AI の利用記録を組織横断で追跡できると回答した企業も13.0%にとどまっています。
重複や表記ゆれ、欠損を含んだデータの上では、AI は正しい文脈を読み取れず、誤った内容を生成・反映してしまう可能性があります。生成 AI ツールを次々に導入しても、参照するデータそのものが整理されていなければ、成果につながりにくいという構図です。
データの整理は、生成 AI ・AIエージェント活用の前提条件として捉え直す必要があります。
まずはデータ整備から
自社の顧客データが何個のシステムに分散しているか、棚卸しすることから始めるのが現実的な一歩です。
営業担当者はSFAに、経理担当者は会計ソフトに、マーケティング担当者はMAツールに、それぞれ同じ顧客を別々の表記で登録している、というケースは決して珍しくありません。まずはExcelでもよいので「どのシステムに」「どの粒度で」顧客情報が存在するかを一覧化し、重複の見当をつけることが第一歩になります。
いきなり全社的なデータ統合基盤を導入する必要はありません。NAYOSELのようなサービスでも、最小プランは月額5万円から、対象レコード数を絞ってスモールスタートできる設計になっています。まずは最も重複が多い部門・システムに絞って試算し、効果を確認してから範囲を広げる進め方が現実的です。
注意点として、統合作業には人の承認プロセスが欠かせません。自動統合の範囲を広げすぎると、商談履歴や請求情報が誤って消えるリスクもゼロではありません。承認フローや復元手段(スナップショット・ロールバック機能など)が用意されているかどうかは、ツール選定時に必ず確認すべきポイントです。
そのうえで、生成 AI や AIエージェントの導入を検討している企業ほど、ツール選びより先にデータ整備の現状把握に着手することをおすすめします。汚れたデータの上にAIエージェントを乗せても、期待した成果は得にくいでしょう。
よくある質問
Q1. NAYOSELはどのような企業に向いていますか?
Q2. 導入にはどのくらいの準備期間が必要ですか?
Q3. Salesforce以外のツールにも対応していますか?
Q4. データが誤って統合されるリスクはありますか?
Q5. 中小企業でも導入できる価格ですか?
Q6. 生成 AI を使う前にデータ整備が必要なのはなぜですか?
Q7. 他にどのようなデータ統合の選択肢がありますか?
まとめ
Prazto「NAYOSEL」は、AI が重複判定ルールを作り、人が承認して顧客データを統合するクラウドサービスです。600万件を90秒で処理する実測性能と、月額5万円からの料金プランを備えています。
生成 AI ・AIエージェントの活用効果は、参照するデータの品質に大きく左右されるため、中小・中堅企業はまず自社データの分散状況を棚卸しすることから着手するのが現実的です。あわせて、ツール導入の前に承認フローや復元手段の有無を確認することが、安全な運用の鍵になります。
小売業界でブランド品のバイヤーなどを経験したのちIT業界に転身。 株式会社ライブドアのインフラ事業の営業責任者を担当。 ベンチャー企業の運営に関わった後、2016年にデザインワン・ジャパン(現GMOデザインワン株式会社)へ入社。 「エキテン」事業の営業・サポート部門責任者を務めたのち受託開発事業の立ち上げを担当し、 現在は執行役員兼エキテン事業、受託開発事業とその所管グループ会社を統括。
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