ラボ型開発・ラボ契約とは メリデメや請負型との違いを図解

ラボ型開発・ラボ契約とは メリデメや請負型との違いを図解

目次

システムの開発コスト(特に人件費)を抑えるため、海外に開発を委託するオフショア開発を行う企業が増えています。オフショア開発には、請負型開発(請負契約)とラボ型開発(ラボ契約)の主に2つの開発形態があります。請負型開発はひとつの開発プロジェクトが完成し、成果物を納めることで契約が完了する開発形態であり、ラボ型開発は一定期間にわたり専属の開発チームを用意し、委託元からの指示に従い開発を行う形態です。つまり、請負型はある仕事の完了を持って契約完了となりますが、ラボ型開発は契約期間の終了を持って契約完了となる点が違います。

近年増加傾向にあるラボ型開発ですが、実際に行うとなると「開発コストを本当に抑えることは可能なのか」「ラボ型開発のメリット・デメリットが分からない」など、不安や悩みを抱えている人も少なくないでしょう。

ラボ型開発のメリットとしては、以下の4点があります。

・トータルコストを抑えやすい

・開発ノウハウやスキルを蓄積でき生産性が向上しやすい

・柔軟に開発を進められる

・アジャイル型開発と相性がよい


一方、デメリットとしては、以下の4点があります。

・案件が少ないとコスパが下がる

・成果物の方向性がずれる場合がある

・リリース時期が遅くなる場合がある

・進捗の確認が都度発生する

今回は、ラボ型開発について、その定義やメリット・デメリット・請負型開発との違いを中心に、詳しく解説します。自社のシステム開発方針や開発したいシステムの機能などを考えて、請負型開発・ラボ型開発どちらが開発形態として相応しいか意識しながら、読み進めてみてください。


ラボ型開発とは

ラボ型開発とは、オフショア開発を行うときなどに、オフショア先に一定期間(半年~1年程度が一般的)にわたり継続的に、御社専属の開発エンジニアチームを編成し、開発を推進していく開発形態です。

契約形態としては、準委任契約となっています。中長期にわたり、一定以上のボリュームの開発作業が恒常的に発生する場合に、適した開発形態です。

依頼元企業は、開発企業側のプロジェクトマネジャーまたはブリッジSE(橋渡し役のエンジニア)とやりとりすることが一般的です。近年はオンラインミーティングの普及によって、従来よりもやりとりがしやすくなっています。

なお、ラボ型開発の名前の由来は、自社に専属する開発エンジニアチームを抱えている形態が、まるで研究所=ラボ(Labo)のようであることからきています。

ラボ型開発のイメージ

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ラボ型開発のメリット・デメリット

ラボ型開発には、開発ノウハウを蓄積しやすい点や、修正や仕様の変更が発生しても追加コストがかからないなどのメリットがあります。その一方で、ゴールが決まっていない中でチームが走っていくため、最終的に成果物の方向性がずれてしまう可能性があるというデメリットがあります。また、開発案件がない時にも、一定期間エンジニアを確保するためコストがかかる点なども意識したいポイントです。ここではラボ型開発のメリット・デメリットについて解説します。

メリットデメリット
・トータルコストを抑えやすい

・開発ノウハウやスキルを蓄積でき生産性が向上しやすい

・柔軟に開発を進められる

・アジャイル型開発と相性がよい

・案件が少ないとコスパが下がる

・成果物の方向性がずれる場合がある

・リリース時期が遅くなる場合がある

・進捗の確認が都度発生する

メリット1 トータルコストを抑えやすい

一定期間にわたって人材を確保する契約のため、修正や仕様の変更などが発生しても、追加のコストがかからないというメリットがあります。また、専属チームを編成して契約する=固定のメンバーで開発が進められるという点で、円滑な対応が可能です。メンバーの入れ替わり時などに発生するコミュニケーションも開発コストと捉えると、その面でも固定メンバーでやり取りできることはコスト的にメリットがあると言えます。

メリット2 開発ノウハウやスキルを蓄積でき生産性が向上しやすい

ラボ型開発は、中長期的な開発支援を前提にした開発形態です。プロジェクトには専属の担当が付くことになるため、自社サービスへの理解を深めたり開発ルールを把握してもらいやすく、結果的に生産性を高めることにつながります。

一方、ラボ型とよく比較される請負型開発では、納品が完了すればエンジニアチームは解散し、追加の修正などが発生した時も同じエンジニアが対応するとは限りません。この点を念頭に置いて比較するようにしましょう。

メリット3 柔軟に開発を進められる

人員ベースでの契約のため、コストの追加を伴わずに御社の要望に合わせた成果物を納品することが可能です。また、都度開発物を確認しながら開発を進めることができるため、途中で仕様変更をしたり、開発内容の微調整がしやすいこともメリットです。

メリット4 アジャイル型開発と相性がよい

システム開発手法のひとつにアジャイル型開発という手法があります。アジャイル型開発は、計画→設計→実装→テストという開発工程を何度も繰り返し、システムユーザのニーズを随時取り入れながら、迅速かつ段階的に改善し完成度を高めていく手法です。

そのため、開発を進めていく上で仕様変更に柔軟に対応できるというメリットがあります。前述のとおり、ラボ型開発も仕様変更に対応しやすいことから、ラボ型開発とアジャイル型開発は相性がよいと言われています。

デメリット1 案件が少ないとコスパが下がる

一方、デメリットとしては、一定期間エンジニアを確保する=契約期間内は、作業が発生していなくてもコストを支払う必要がある、という点です。ただし、人数は業務量によって増減できるため、調整してコストのロスを極力抑えることは可能です。

デメリット2 成果物の方向性がずれる場合がある

ゴールが明確に定まっていない分、要望に合わせて機能の実装を繰り返していると、事前に決めていた成果物から方向性がずれることも少なくありません。柔軟に開発を進められる、というメリットと表裏一体なので、どのような方向性で進行していきたいかとのバランスを見て検討しましょう。

デメリット3 リリース時期が遅くなる場合がある

ラボ型開発は柔軟な開発ができるゆえに、当初予定していなかった機能を実装するなどで、リリースの時期が予定より遅くなるケースも散見されます。リリース期日が決まっている場合は進捗状況の細かなチェックをするようにしましょう。

デメリット4 進捗の確認が都度発生する

依頼者側が都度状況を把握したり、プロトタイプ(試作品)をチェックする必要があります。これも、柔軟な開発ができるメリットと表裏一体です。ゴールがぶれないように確認するという点では、必要な工程だと割り切りましょう。

 請負型開発との比較

「ラボ型開発」の契約形態が、一定期間人員を確保できる人員ベースなのに対し、納品する成果物ベースなのが「請負型開発」です。請負型開発では、仕様や要件を明確に定義した上で見積もりを出し、受注した上で開発がスタートします。

ラボ型開発と請負型開発の違い

ラボ型開発のメリットである柔軟性の高さや、開発ノウハウの蓄積は、請負型開発では対応できません。このことから、都度、開発の途中経過を確認して議論したり修正を加えながら進めていきたい場合に向いているラボ型開発に対し、請負型開発は仕様などの要件や納期が明確になっている場合に向いていると言えます。

   

ラボ型開発とは まとめ

ラボ契約・ラボ型開発は、自社の開発メンバーを増やしたような契約のことであることがお分かりいただけたかと思います。請負契約よりも現地のマネジメントの必要性、開発中のディレクションが求められることが一般的となり、オフショア開発に慣れていない企業にとってはうまく活用しきれないリスクもあると言えます。しかし、開発中の柔軟な修正対応や、開発ノウハウの蓄積による効率化、確保したリソースを今後活用することなど、さまざまなメリットもある契約の形でもあります。

外注を検討する際には、貴社内のリソースやシステム開発方針を確認することが重要になってきます。現地のマネジメントを、日本人スタッフが間に入って対応できる企業もありますので、そのような形態も検討してみるのも良いでしょう。

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ザインワン・ジャパンのオフショア開発は、ラボ型開発を得意としています。ラボ型契約の期間を半年~1年契約としている企業が多いですが、当社では最短3ヶ月からの契約が可能。フレキシブルに対応できます。

ベトナムのダナンに開発拠点を持ち、日本の東証スタンダード上場企業なので、初めてオフショア開発する企業様も安心してご依頼いただけます。

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