システム開発に使える補助金4選!採択事例や注意点、ポイントも解説

システム開発に使える補助金4選!採択事例や注意点、ポイントも解説

目次

独自のシステム開発・導入には、数百万~数千万円程度かかってしまうことも少なくありません。資金面で余裕のない中小企業にとっては重い負担となるでしょう。費用面でシステムの開発・導入をためらっている企業は、補助金を利用するという選択肢もあります。本記事では、システム開発に使える補助金や採択事例、申請時の注意点を解説します。補助金の申請を検討している方はぜひ参考にしてください。

この記事は、デザインワン・ジャパン DX事業本部でシステム・アプリ開発に携わる泉川学が作成しました。

システム開発・導入に使える補助金を一覧で比較

システム開発・導入に使える補助金は、主に以下の4つがあります。

  1. ものづくり補助金|業務の効率化や革新的な製品・サービスの開発に取り組む方向け
  2. 事業再構築補助金|事業の再構築や業態変換を検討している方向け
  3. 小規模事業者持続化補助金|販路開拓に取り組む方向け
  4. IT導入補助金|ITツールなどの導入を検討している方向け

それぞれの補助金の内容を以下の表にまとめました。

補助金名

補助金額

補助対象経費

ものづくり補助金

【省力化枠】

100万~1億円

【製品・サービス高付加価値化枠】

通常類型:100万~2,250万円
成長分野進出類型(DX・GX):100万~3,500万円

【グローバル枠】

100万~4,000万円

【共通】

機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、原材料費、外注費、知的財産権等関連経費

【グローバル枠(輸出に関する事業)のみ】

海外旅費、通訳・翻訳日、広告宣伝費・販売促進費

事業再構築補助金

【成長分野進出枠】

通常類型:100万~7,000万円
GX進出類型:100万~1億5,000万円

【コロナ回復加速化枠】

通常類型:100万~3,000万円
最低賃金類型:100万~1,500万円

【サプライチェーン強靱化枠】

1,000万~5億円

建物費、機械装置・システム構築費(リース料を含む)、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、外注費、知的財産権等関連経費、広告宣伝・販売促進費、研修費

【サプライチェーン強靱化枠】

建物費、機械装置・システム構築費

小規模事業者持続化補助金

【通常枠】

50万円

【賃金引上げ枠・卒業枠・後継者支援枠・創業枠】

200万円

機械装置等費、広報費、ウェブサイト関連費、展示会等出展費(オンラインによる展示会・商談会等を含む)、旅費、新商品開発費、資料購入費、雑役務費、借料、設備処分費、委託外注費

IT導入補助金

【通常枠】

5万~450万円

【インボイス枠】

インボイス対応類型:350万円以下
電子取引類型:350万円以下

【セキュリティ対策推進枠】

5万円~100万円

【複数社連携IT導入枠】

3,000万円以下

【通常枠】

ソフトウェア、コンサルティング

【インボイス枠】

インボイス対応類型:ソフトウェア、ハードウェア、コンサルティング
電子取引類型:受発注ソフト

【セキュリティ対策推進枠】

ITツールの導入費用、及びサービス

【複数社連携IT導入枠】

基盤導入経費、消費動向等分析経費その他経費

ものづくり補助金|業務の効率化や革新的な製品・サービスの開発に取り組む方におすすめ

ものづくり補助金は、業務の効率化や革新的な製品・サービスの開発に取り組む中小企業におすすめです。人手不足を解消するための設備投資や、新製品・サービスの開発に向けた投資が対象になります。

ものづくり補助金について詳しくみる

事業再構築補助金|事業の再構築や業態変換を検討している方におすすめ

事業再構築補助金は、事業の再構築や業態変換を検討している中小企業におすすめです。交付決定前に事業を開始した場合は補助金がもらえないので、新市場への進出や事業の転換を考えている方は、あらかじめ事業再構築補助金を申請しましょう。

事業再構築補助金について詳しくみる

小規模事業者持続化補助金|販路開拓に取り組む方におすすめ

小規模事業者持続化補助金は、販路開拓に取り組む従業員20人以下の中小企業や個人事業主におすすめです。ただし補助金の額が少なく、ほかの補助金との併用ができません。

小規模事業者持続化補助金について詳しくみる

IT導入補助金|ITツールなどの導入を検討している方におすすめ

IT導入補助金は、ITツールなどの導入を検討している中小企業や個人事業主におすすめです。インボイス対応のソフト導入費用も対象になります。

IT導入補助金について詳しくみる

1.ものづくり補助金

ものづくり補助金

項目

詳細

公募スケジュール

公募開始日:2024年1月31日(水)17時
申請開始日:2024年3月11日(月)17時
申請締切日:2024年3月27日(水)17時

申請方法

gBizIDプライムを取得のうえ電子申請

申請枠

省力化枠:デジタル技術などを活用した専用設備の導入による業務効率化
製品・サービス高付加価値化枠:DX・GXを含む革新的な製品・サービス開発
グローバル枠:海外事業を実施し、国内の生産性を高める取組みに必要な設備・システム投資

必要書類

事業計画書、補助経費に関する誓約書、決算書、従業員数の確認書類、労働者名簿など
(PDFファイルにて申請時に添付)

ものづくり補助金とは、中小企業などが生産性の向上に役立つ革新的なサービス・試作品の開発、生産プロセスの改善を実施するための設備投資を支援する補助金です。直近の18次公募は終了しているため、19次公募は2025年以降になるでしょう。

ものづくり補助金の公式サイトをみる

応募から補助金の交付までの流れと期間

ものづくり補助金は、以下の期間内に申請した補助事業を実施し、期限までに遂行状況報告書と実績報告書を提出することで受け取れます。遂行状況報告書は補助金交付決定日の4か月後の15日、実績報告書は補助事業の完了から30日後が期限です。

ものづくり補助金 応募から補助金の交付までの流れと期間


参照:公募スケジュールについて

報告書を基に確定検査が実施され、補助事業の対象とみなされたものに限り補助金が支給されます。

ものづくり補助金がシステム開発に採択された事例

ものづくり補助金公式ホームページのもの補助成果事例検索で、「システム開発」というキーワードで検索したところ、150件以上の事例がヒットしました。ものづくり補助金がシステム開発に採択された事例を3つ紹介します。

ビットコインの流通性向上に係るシステム開発

企業名

株式会社 bitFlyer

業種

情報サービス業

エリア

東京都

仮想通貨ビットコインの取引を安全かつ効率的におこなうためのシステムの強化が課題だったため、ビットコイン取引所への高速マッチング・発注機能の拡充、板情報や各種チャートの追加、高機能取引所と送金・決済システムを備えたモバイルアプリの開発に取り組んだ。成功のポイントは、データ分析によりユーザーの離脱ポイントを特定し、ユーザーのフィードバックを元に改善を繰り返したことだとソフトウエアエンジニアの林氏は語っています。

参考元:成果事例検索|ものづくり補助事業公式ホームページ ものづくり補助金総合サイト

がん検診診断の診断医不足解消と精度向上を図るシステムの開発

企業名

株式会社イリモトメディカル

業種

専門サービス業

エリア

東京都

全国的にがん検診の需要が増加する中、専門医不足が課題となっていたため、各地で撮影されたがん検診画像を都市部の専門医が一括診断できる遠隔診断体制を整備。診断結果入力システム、診断業務管理システム、画像処理システムを開発し、診断の速度・精度の向上と業務の効率化を実現した。

参考元:成果事例検索|ものづくり補助事業公式ホームページ ものづくり補助金総合サイト

多品種・高品質樹脂加工品を安定供給する生産システム開発

企業名

石川樹脂工業株式会社

業種

プラスチック製品製造業

エリア

石川県

高付加価値製品の生産における不良率の高さや生産管理の手間を課題とし、IoTとAIを活用した生産プロセスの開発をおこなった。具体的には、多色射出成形機の導入による複合素材製品の試作開発、生産管理の見える化、AIによる生産計画作成・モニタリング体制の構築を実施。この結果、不良率の大幅な低下や納期回答率の改善が達成され、高品質製品の安定供給が可能となった。

参考元:成果事例検索|ものづくり補助事業公式ホームページ ものづくり補助金総合サイト

2.事業再構築補助金

事業再構築補助金

項目

詳細

公募スケジュール

公募開始日:2024年4月23日(火)
申請開始日:2024年5月20日(月)18時
申請締切日:2024年7月26日(金)18時

申請方法

gBizIDプライムを取得のうえ電子申請

申請枠

成長分野進出枠:成長分野などへの事業再構築
コロナ回復加速化枠:コロナで抱えた債務の借り換えをしている事業者の事業再構築
サプライチェーン強靱化枠:国内サプライチェーンの強靱化・地域産業の活性化

必要書類

事業計画書、決算書、事業財務情報、労働者名簿、固定資産台帳、収益事業の証明書類など
(PDFファイルにて申請時に添付)

事業再構築補助金とは、事業再構築に取り組む中小企業や中堅企業を対象とした補助金です。補助金の対象になる事業再構築とは、新市場進出、事業転換、業種転換、事業再編、国内回帰、または地域サプライチェーン維持・強靱化のいずれかになります。

事業再構築補助金の公式サイトをみる

応募から補助金の交付までの流れ

事業再構築補助金は、以下の期間内に申請した補助事業を実施し、期限までに実績報告書を提出することで受け取れます。補助金の支払いを受けたあとも、5年間は事業化状況報告が必要です。

事業再構築補助金 応募から補助金の交付までの流れ


参照:事業再構築補助金第12回公募の概要

補助対象外の事業を実施した場合、交付決定された事業者でも補助金は受けられません。事業再構築の実施の大半を他社に外注する、従業員の解雇が主体となった事業再構築を実施するなどの行為は、補助対象外になります。

事業再構築補助金がシステム開発に採択された事例

事業再構築補助金の採択案件一覧を「システム開発」と検索したところ、第11回公募では8件、第10回公募では24件がヒットしました。システム開発に採択された事例を一部紹介します。

【第11回公募】採択事例

エリア

業種

事業計画名

北海道野付郡別海町

情報通信業

北海道農業に特化したクラウド型勤怠管理システム開発による新分野展開

東京都世田谷区

情報通信業

システム開発会社による迷子猫捜索サービスの提供

東京都板橋区

学術研究,専門・技術サービス業

ブロックチェーンエンジニア&IT企業のAI機能搭載デジタルマッチングシステム開発

大阪府大阪市北区

製造業

精密光学機器特化型のクラウドネットワークシステム開発事業

岡山県岡山市北区

卸売業・小売業

エコ関連に特化したシステム開発事業による新市場進出

引用元:事業再構築補助金 第11回公募 採択案件一覧【全国統合版】

【第10回公募】採択事例

エリア

業種

事業計画名

埼玉県飯能市

医療,福祉

医療機器製造業者専用サイバーセキュリティシステム開発

東京都港区

情報通信業

働き方改革DXに向けた助成金進捗管理AI機能搭載システム開発

東京都港区

情報通信業

IT企業へ向けた生成AI研修プログラム&業務支援システム開発

東京都日野市

医療,福祉

脳卒中・神経症患者の脳機能回復及び再発防止のためのAIシステム開発

東京都中央区

情報通信業

美容業界でのシステム開発経験を活かした福祉ネイリングへの展開

大阪府大阪市北区

宿泊業,飲食サービス業

飲食業界におけるDX改革を促進するスマートPOSシステム開発事業

大阪府大阪市城東区

製造業

フォークリフト整備費用を適正化するシステム開発によるプラットフォーム事業への転換

福岡県福岡市城南区

情報通信業

防災リフォーム業者&管理会社のAI機能搭載デジタルマッチングシステム開発

引用元:事業再構築補助金 第10回公募 採択案件一覧【全国統合版】

3.小規模事業者持続化補助金

小規模事業者持続化補助金

項目

詳細

公募スケジュール

申請開始日:2024年5月8日(水)
申請締切日:2024年5月27日(月)17時

申請方法

gBizIDプライム(商工会議所の管轄地域のみgBizIDメンバーも可)を取得のうえ電子申請

申請枠

【通常枠】

商工会議所や全国商工会連合会の支援を受けて実施する小規模事業者の販路開拓

【特別枠(通常枠の要件を満たしていることが前提)】

賃金引上げ枠:地域別最低賃金から+50円以上にした事業者
卒業枠:小規模事業者として定義する従業員の枠を超えて規模を拡大する事業者
後継者支援枠:将来的に事業承継を実施する予定があり、新たな取り組みをしている事業者
創業枠:特定創業支援等事業による支援を受けた日と開業日が申請締切日から起算して3年以内の事業者

必要書類

事業支援計画書、貸借対照表及び損益計算書、株主名簿など
(PDFファイルにて申請時に添付)

小規模事業者持続化補助金とは、販路開拓に取り組む従業員20人以下の小規模事業者や個人事業主向けの補助金です。直近の第16回は応募を締め切っており、第17回以降の実施は未定です。

ほかの補助金との併用ができないため、展示会等出展費など小規模事業者持続化補助金でしか申請ができない費用がある場合に利用しましょう。

小規模事業者持続化補助金の公式サイトをみる

応募から補助金の交付までの流れ

小規模事業者持続化補助金は、以下の流れで補助金が交付されます。補助金を受けるには、定められた期限内に実績報告書の提出が必要です。

小規模事業者持続化補助金 小規模事業者持続化補助金 

参照:小規模事業者持続化補助金の申請から補助金の交付まで


小規模事業者持続化補助金がシステム開発に採択された事例

小規模事業者持続化補助金がシステム開発に採択された事例を紹介します。販路開拓に関する事業であれば、システム開発でも複数採択されています。

小規模事業者持続化補助金でIoTのシステムを開発

企業名

株式会社コミット

従業員数

1名

エリア

熊本県

自動販売機や防犯カメラの管理は、従来のモデルではカメラの画像確認や動作確認を現場でしか行えず、月一度の現地確認が必要だった。ネットワークカメラの登場により、リアルタイムで画像や音声を確認できるようになったものの、セキュリティ面でのリスクやプライバシー保護の課題が残っていた。そこで、令和2年度補正予算コロナ特別対応型小規模事業者持続化補助金を活用し、セキュリティ強化を中心としたシステムを開発。具体的には、Wi-Fiとカメラに二重セキュリティを設定するシステムを構築し、これにより安全性と効率性を高めることができた。この開発により、販路拡大を実現した。

参照元:補助金活用によるIoTの新システム開発によって販路拡大を実現|熊本商工会議所

その他、システム開発の採択事例

【第13回締切分】採択事例

エリア

業種

補助事業名

東京都

情報通信業

生成工程簡素化とインバウンド特化システム開発・応用事業

東京都

情報通信業

自社サービス成約率倍増!自社メディア純広告管理システム開発

神奈川県

学術研究,専門・技術サービス業

地元地域への営業活動に要する広報用資料作成及びシステム開発

4.IT導入補助金

IT導入補助金

項目

詳細

公募スケジュール

【通常枠・インボイス枠・セキュリティ推進枠】

申請締切日:2024年7月19日(金)17時

【複数社連携IT導入枠】

申請締切日:2024年8月23日(金)17時

申請方法

gBizIDプライムを取得のうえ電子申請
(通常枠は「みらデジ経営チェック」の実施も必要)

申請枠

通常枠:生産性の向上に役立つITツールの導入費用
インボイス枠:インボイス制度に対応したソフト・システムやPCなどの導入費用
セキュリティ対策推進枠:ITツールの導入費用・サービス(最大2年分)
複数社連携IT導入枠:複数の中小企業が連携してITツールを導入した際の費用

必要書類

履歴事項全部証明書(発行から3か月以内)、事業実態確認書類

IT導入補助金とは、中小企業・小規模事業者が導入するITツールの費用を補助するための補助金です。生産性の向上・インボイスへの対応・セキュリティ対策を理由としたITツールの導入費用が補助されます。

IT導入補助金の公式サイトをみる

応募から補助金の交付までの流れ

IT導入補助金は、以下の流れで補助金が交付されます。補助金を受けるには、定められた期限内に実績報告書の提出が必要です。

IT導入補助金 応募から補助金の交付までの流れ

参照:新規申請・手続きフロー


IT導入補助金のシステム導入事例

IT導入補助金のシステム導入事例を紹介します。生産性の向上や働き方改革などでシステム導入を伴うことが多く、通常枠を中心に複数の実績があります。

自動車整備のデジタル化に向けた未来志向の取り組み

自動車整備業のデジタル化に取り組むため、IT導入補助金を活用した事例です。背景には自動車のエレクトロニクス化と整備制度の改正があり、業務の効率化が急務となっていました。新システム「EBE整備システム」の導入により、整備や検査の管理が一元化され、顧客情報や整備履歴の管理も容易になり、業務効率化、監査の簡素化、従業員のITリテラシー向上を実現した。

参照元:福井自動車株式会社 ITツール活用事例 | IT導入補助金2024

元請け比率を高めるために公共工事用の積算システムを導入

株式会社ホーム・アートは、厳しい価格競争と労働環境の悪化により人手不足に直面しており、元請け受注比率を高め、公共工事の受注に注力するため、2021年11月にIT導入補助金を利用して公共工事特化型の「土木積算システム ATLUS REAL Evo(NET版)」を導入した。このツールにより積算精度が向上し、2022年度には入札件数が増加、スタッフの積極性も向上など大きな効果があった。

参照元:株式会社ホーム・アート/IT導入補助金2021活用事例

運転日報管理のクラウド導入

株式会社ケイ・システムは、運転日報の手書き記入とオンプレミス型管理システムへの再入力に約9時間を費やしていましたが、ペーパーレス化やテレワーク対応の必要性からIT導入補助金を活用し、クラウド型運転日報管理システム「ルート配車システム」を導入した。これにより作業効率が大幅に向上し、手入力作業が2〜3時間に短縮され、管理業務が一元化された。クラウド管理によりテレワークの実現とBCP対策の強化が叶い、従業員数の増加や売上の前年比1.7倍、賞与の前年比1.3倍という成果を上げられた。

参照元:株式会社ケイ・システム/IT導入補助金2021活用事例

自治体ごとの補助金・助成金一覧

国や商工会・商工会議所が交付する補助金のほかに、自治体ごとの補助金・助成金もあります。ここでは東京都をはじめとする関東地方を中心に紹介します。

補助金・助成金名

対象エリア

上限金額

概要

DX推進事業助成金

東京都内

3,000万円

アドバイザーが現地訪問を実施し、提案書に基づいたデジタル技術の導入・活用に必要な費用の一部を助成

ちば中小企業生産性向上・設備投資補助金

千葉県内

500万円

生産性向上に役立つ機械装置・専用ソフトウェア・情報システムなどの購入経費を補助

ECサイト活用補助金

東京都中央区

5万円

区内に本社、本店または主たる事業所のある中小企業が新たに構築・利用するECサイトの経費を補助

中小企業ホームページ作成費補助金

東京都中央区

6万円

区内の中小企業・個人事業主が新たにホームページを作成する場合、または開設済みのホームページを変更する場合の費用を補助

ホームページ作成支援補助金

東京都豊島区

5万円

区内の中小企業・個人事業主が新たにホームページ・ECサイトを作成する際にかかる外部委託経費を補助

ホームページ作成費補助金

東京都練馬区

5万円

区内の中小企業・個人事業主がPRや販路拡大のために、新たにホームページを開設する経費を補助

ホームページ作成・更新補助金

東京都足立区

10万円

区内で事業を営む中小企業・個人事業主が新たにホームページを作成する場合、または全面的なリニューアルをする場合の委託料を補助

ホームページ作成費補助

東京都江東区

10万円

区内の中小企業や中小企業団体が、PRや販路拡大のために新たにホームページを開設する場合の費用を補助

ホームページ作成費補助金交付事業

東京都葛飾区

10万円

区内で引き続き1年以上事業を営む中小企業が、新規のホームページ作成や全面的な改修を実施するための委託費を補助

(ドメイン維持費・サーバー維持費は対象外)

中小企業ホームページ等作成事業補助金

大阪府吹田市

20万円

市内に主たる事業所を有する中小企業・個人事業主が、ホームページの作成・改修やPR動画の作成をする場合の委託費を補助

システム開発で補助金を申請する前に知っておくべき6つのポイント

システム開発で補助金の申請をとおしたいのであれば、以下の6つのポイントが重要です。

  1. 申請の主体:システムを利用する事業者が申請すること
  2. 革新性:革新的な独自のシステムを導入すること
  3. 構築費用:システムの構築費用が妥当であること
  4. スケジュール:対象期間内に実施すること
  5. 転売の有無:無断で転売などの処分行為をしないこと
  6. 要件定義や設計の具体化:対象期間内に完成できるシステムであること

補助金の交付が決まったあとでも、補助金の額を確定させる審査の際に支給が認められない場合もがあります。また、無断転売などの禁止行為をすると、補助金の返還を求められることもありますので、気をつけましょう。

システム開発で補助金申請をする際の5つの注意点

システム開発で補助金申請をする際の5つの注意点を解説します。

  1. 補助金の支給は後払いになる
  2. 公募期間が決まっている
  3. 補助事業実施期間外に発生した経費は対象外となる
  4. 申請書類の準備に手間がかかる
  5. 審査に落ちる可能性もある

1.補助金の支給は後払いになる

補助金の支給は後払いになるため、システム開発費用は自社で負担する必要があります。補助金の額が確定するまでに時間がかかる可能性があります。補助金は確定検査が終了するまでは必ずもらえるわけではないので、そういったことも考慮して資金計画を立てておきましょう。

2.公募期間が決まっている

補助金は公募期間が決まっており、申請締切日時を過ぎた申請は認められません。電子申請に慣れていない方は、期限に余裕をもって準備しましょう。

3.補助事業実施期間外に発生した経費は対象外となる

補助事業実施期間外に発生した経費は、補助金の交付が決定した事業に関する費用であっても支給対象外です。あらかじめ補助事業実施期間を確認し、期間外に追加費用が発生しないように計画を立てましょう。

4.申請書類の準備に手間がかかる

補助金の申請には事業計画書や決算書のほか、補助金の要件にあてはまることを説明する各種書類が必要となるため、準備に手間がかかります。あらかじめ補助金の公募要項で必要書類を確認し、早めに準備しましょう。

また、補助金の申請にはgBizIDプライムの登録も必要です。スマホから無料で登録できるので、補助金の申請を検討している方は事前にgBizIDプライムを作成しておきましょう。

gBizIDプライムとは、法人・個人事業主向け共通認証システム「GビズID」の一つです。 gBizIDプライム、gBizIDメンバー、gBizIDエントリーという3種類のアカウントがあり、各種補助金の申請にはgBizIDプライムが必要です。

引用元:gBizID|デジタル庁

5.審査に落ちる可能性もある

補助金を申請しても、審査に落ちる可能性があります。ものづくり補助金の18次締切では、申請者の35%程度しか採択されませんでした。

ものづくり補助金(18次締切)の採択結果

省力化枠

製品・サービス高付加価値化枠

グローバル枠

申請者数

599

5,015

163

採択者数

204

1,827

39

引用元:18次締切における申請者数、採択者数

補助金の審査は、コロナ特例があった頃と比べて厳しくなったといわれています。

新型コロナウイルス禍で導入した制度で、安易な支給・申請が問題視されていた。コロナ禍の特例を廃止し、人工知能(AI)の活用で審査を厳格にする。

引用元:中小企業の業態転換、補助金の支給・審査厳しく コロナ特例廃止 - 日本経済新聞

申請時に要件を満たすだけでなく、革新性の高いシステム開発であることをアピールしましょう。

システム開発に使える補助金探しに役立つサイト2選

システム開発で補助金を申請したい場合に役立つサイトを2つ紹介します。

  1. ミラサポplus|国が運営する補助金の案内サイト
  2. 補助金ポータル|補助金の検索や専門家とのマッチングができるサイト

どんな補助金があるのか調べたい方や、補助金の専門家を探している方におすすめです。

ミラサポplus|国が運営する補助金の案内サイト

ミラサポplus

ミラサポplusは、国が運営する中小企業向けの補助金・総合支援サイトです。ものづくり補助金をはじめとした国の補助金や、自治体を含めた支援情報を案内してくれます。ミラサポplusに無料会員登録をすると、過去に電子申請したシステムからデータを取得できるので、複数の補助金を申請する場合に便利です。

ミラサポplusの公式サイトをみる

補助金ポータル|補助金の検索や専門家とのマッチングができるサイト

補助金ポータル

補助金ポータルは、補助金の検索や補助金申請をサポートする専門家とのマッチングができるサイトです。専門家の紹介や申請前の相談は無料でできるので、補助金の申請がはじめての方は積極的に利用してみましょう。

補助金ポータルの公式サイトをみる

大規模なプロジェクトになる場合は補助金申請のサポートも検討

大規模なプロジェクトで補助金を申請する場合は、申請代行業者などのサポートも検討しましょう。申請に必要な書類作成をお任せできるだけでなく、補助金が採択されるためのアドバイスを受けることもできます。代行費用は業者によって異なりますが、着手金なしで成功報酬しかかからない業者もあります。

さいごに

システム開発にかかる費用は中小企業にとって大きな負担となりますが、補助金を上手く活用することで、システム開発のコストを抑えつつ、業務の効率化や新たな事業展開を進めることが可能になります。申請手続きには時間と労力がかかるため、補助金の申請に不安がある方は専門家のサポートを活用することも方法のひとつです。システム開発を検討している方は、ぜひこの記事を参考にして、補助金の申請にチャレンジしてみてください。

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