ラボ型の活用で倍速の追加開発が完了
目次
この事例のポイント
・自社プロダクトを本格的に追加開発をしていくフェーズで、開発スピードに課題を抱えていた。
・ラボ型開発で、開発のスピードが大幅に改善。
・開発のスピード感が上がり、市場に出回っている製品と比較しても遜色ないレベルまで引き上げることに成功。
開発した内容
自社サービス「Switch Plus(マーケティング活動支援ツール)」の追加開発
古宮さんのミッションを教えて下さい。
古宮 私が所属しているマーケティングソリューション部は営業、マーケティング、CS、制作物と販売系の機能を一極集中させているの部門で、新規事業としてSwitchPlusというマーケティング業務を支援するツールを開発しました。「すぐに売上を上げるための手段」というよりも、3年、5年の長期的な視点で、次の売上を作るためのエンジンとして開発しました。
貴社が抱えていた課題と、デザイン・ワンジャパンに開発を依頼した経緯を教えてください。
古宮 Switch Plusの初期開発は、国内のエンジニアリソースを提案して頂ける開発会社様に依頼しました。コストを一定かけて半年ほどで開発を進めたんですが、製品の開発期間が短く、初期開発という事もありプロトタイプのような状態で製品をリリースしました。初期開発ということでコミュニケーション面では難しいところ局面も多く、プロダクト開発の初期段階という事もあり非常に大変であった印象です。「このプロダクトをこれからどうしていこう?」という課題が山積みのタイミングで、スピード感を持って、市場に既に出ている競合サービスにキャッチアップできる開発会社さんを探し始めました。
弊社はベトナムに開発拠点があるオフショア開発ですが、ネガティブなイメージも強い中で、抵抗感はありませんでしたか。
古宮 言語の違う海外のエンジニアにお願いをすることについては初期開発の段階では検討はしたもののリスクの観点で「国内ベンダーの方が安心」「日本語が通じる方がいい」との考えから、リスクを取ってまで費用を下げる選択はできなかった。
しかし、デザインワン・ジャパンの場合は商談時にそうしたコミュニケーション面での不安がほとんど感じられなかったですし、国内企業に依頼するよりもコストを抑えられそうだったので、依頼してみようかなと思いました。
ご依頼いただくにあたって、決め手はどのようなことでしたか。
古宮 追加開発に当たっては、スピード感もありながら、費用を抑えられたら良いなと考えていました。オフショアは単価で言うと国内の半分程度で済むので、今回は選択肢に入っていたんです。
決定打となったのはディレクターやPMの方々との相性です。我々の問いかけに対して、適格なアドバイスをいただけただけでなく、レスポンスも非常にスムーズでした。実際、開発がスタートしてからのレスポンスも非常に素早く、こちらも検討や業務を進めやすいので助かりました。
今回依頼して、「開発拠点が国内かオフショアか、ではなく、先頭に立っていただくPMの質が重要だ」という点は非常に強く感じましたね。
リプレイスされてからは、開発のスピードは変わりましたか。
古宮 初期開発後の追加機能開発という事で前提が違うこともありますが早くなった印象はあります。
今回は、一定期間エンジニアの工数を確保できるラボ型開発で依頼しました。最初は2人月でスタートし、開発が加速するにつれて4人月まで増やしました。
追加開発については、初期開発で出た不具合対応を含めて考えれば、月25~30件、年間で300件くらいのタスクを完了してもらいました。各タスクの難易度は様々ですが、スピード感をもって常に対応いただけました。
リプレイスしてからの約1年間は、「市場に出回っている製品と比較しても遜色ないレベルに引き上げる」というのが大きなテーマだったので、 他社をベンチマークしながら開発を進めてきました。現状では、その部分は一定程度、クリアできていると思います。
依頼する会社さんの品質によるとは思いますが、正直、スピード感の面では海外の方が速い気がします。その意味でも、「国内のエンジニアの方が品質が高い」という先入観は払拭されました。
最後に、今回弊社にご依頼いただいた感想をお聞かせください。
レスポンスの速さだけでなく、要件定義などの仕様を決めていくプロセスで、 非常に準備がしっかりされていた点も好印象でした。「こんなシステムを作りたいんだけど…」とお話をした時もスムーズに要件を整理していただけて、イメージに不透明感がなく、認識合わせが非常に効率化された点も良かったです。
開発はひと段落しましたが、現在は保守も継続して依頼しています。また開発する際にはぜひまたお願いしたいです。