アプリ開発とは 外注するための基礎知識 アプリの種類と開発の流れ

アプリ開発とは 外注するための基礎知識 アプリの種類と開発の流れ
スマホの普及とともに認知拡大してきた「アプリ」。企業が自社のアプリを作りたいという需要も増えてきています。この記事では、アプリ開発を外注する際の基本的な知識を徹底解説していきます。アプリには種類があり、どれを選択するかによってベースの開発費用が変わってきます。また、「開発企業に丸投げすればアプリが作れる」という訳ではなく、なぜそのアプリを作りたいのか、御社のビジネスでどのように位置づけるのか、といった企画の部分は自社でしっかりと考えなければなりません。今すぐに自社のアプリ開発は考えていないという方も、今後に向けての参考にしてみてください。この記事は、デザインワン・ジャパン DX事業本部でシステム・アプリ開発に携わる泉川学が作成しました。

目次

アプリ開発とは

「アプリ」とは「アプリケーション ソフトウェア」の略称で、特定の機能や目的のために開発されたソフトウェアのことです。具体的にはLINEなどのコミュニケーション(SNS)アプリ、YouTubeなどの動画配信・視聴アプリ、メルカリなどのフリマアプリ、ゲームアプリなど、さまざな用途のために開発されています。開発に当たっては、アプリを使用する環境がiOSやアンドロイドなど、どのOS(オペレーティングシステム:コンピューターが動作するために必要となるソフトウェア)に対応できるようにするかによって、開発するためのプログラミング言語などが異なります。

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アプリの種類

さまざまなアプリがありますが、システム上での種類は、大きく分けて3つです。この中のどれを選択するかによって、使用できる環境や仕様、開発費用が異なりますので覚えておきましょう。

 


ネイティブアプリ

「ネイティブアプリ」とは、端末にインストールして利用するアプリのことです。iPhoneやiPad、Macなどのアップル社製品の場合はApp Store、AndroidやWindowsの場合はGoogle Playといったアプリケーションストアから購入・インストールが必要です。

 

ネイティブアプリを開発する際の注意点としては、まずOSがアップデートされるたびにアプリの更新が必要になることです。また、iOSとAndroidでは、開発言語や開発環境が異なるため、それぞれに合わせた開発が必要となります。開発費は、iOSとAndroidのどちらか一方のみで約100万円、両方の開発となると200万円ほどが目安です。

さらに、アプリをリリースする前に、各プラットフォームの審査を受ける必要があります。App Storeの場合は、ガイドラインがあるものの、明確に「これを満たしていれば審査が通る」という項目があるわけではありません。審査が通るまで修正を加えなければならない場合も加味しておく必要があります。

 

また、ネイティブアプリならではのデメリットとしては、ユーザー側からすると「インストールする」というアクションが必要になるため、利用者までのハードルとなってしまう点が挙げられます。

 

ネイティブアプリの開発によく使われるプログラミング言語

iOSの場合:Swift(スウィフト)

Androidの場合:Kotlin(コトリン)、Java(ジャバ)

クロスプラットフォーム開発の場合:Flutter(フラッター)、React Native(リアクト ネイティブ)

 


Webアプリ/WebView(ウェブビュー)アプリ

「Webアプリ / WebViewアプリ」は、アプリケーションストア経由の購入を必要とせず、Safariなどのブラウザ上で閲覧できる形態のアプリのこと。iOS、Androidいずれの環境でも表示することが可能です。ネイティブアプリのように、OSのアップデートに伴うアプリの更新や、リリース前の各プラットフォームの審査は必要ありません。

 

開発コストはネイティブアプリよりも比較的安価で、場合によっては1/2くらいの価格で作成できることもあります。ユーザーにとってはインストールの手間がないため、ネイティブアプリと比べて気軽に利用してもらえる可能性が高いと考えられます。

 


ハイブリッドアプリ

「ハイブリッドアプリ」は、ネイティブアプリとWebアプリの特徴を掛け合わせたアプリです。オンラインの環境さえあれば、どのデバイスでも、どのOSでも利用することができます。iOSやAndroidなど複数のプラットフォームに対応しているマルチプラットフォーム(クロスプラットフォーム)なため、開発の際も、1種類のコードで対応することができます。比較的工数やコストを抑えて開発することが可能になります。

 

アプリ開発を外注する際の流れ

アプリ開発を外注する際の作業は、以下の順で進んでいきます。

外注する際は、見積もりを取って外注企業を決めてからどのようなアプリを作るのかを考えるのではなく、先に作りたいアプリの企画があった上で、それを得意とする最適な企業を選定しましょう。

 


アプリを企画する

アプリ開発を外注する前に必要なのは、なぜアプリを開発したいのか、このアプリでビジネスにどう寄与していきたいのか、などといった企画に関わる部分です。これは御社のビジネスの根幹にかかわる部分でもありますので、依頼先の企業に丸投げせず、自社での検討が必須です。

 


外注企業を選定する

開発したいアプリが決まったら、類似する機能をもったアプリ開発を得意とする企業を選定しましょう。アプリと一口にいっても、AIやビッグデータを使ったアプリを得意とする企業やゲームアプリを得意とする企業など、さまざまな開発会社が存在しています。開発実績は各開発会社のWebページなどでも紹介しているケースが多いので、事前に、開発実績などを確認しましょう。

 


要件定義

要件定義とは、開発したいシステムについて、「何をどうしたいか=要件」を明確にする工程です。ここが明確になっていないと、何度も修正が発生して開発スピードが落ちたり、開発費用がかさむことにもつながってしまうため、重要な工程です。

要件定義は、発注側が外注する企業に相談しながら決めていくことになりますが、このとき、アプリの種類も選択することになります。スマホアプリか、パソコンでも使えるアプリなのかだけでなく、iOSアプリにするのかAndroidアプリにするのか等、リリースするプラットフォームを決めるのもこの段階で行います。予算にも大きく関わってくるため慎重に検討しましょう。

 


設計

設計には大きく分けて「基本設計(外部設計)」と「詳細設計(内部設計)」の2種類あります。

基本設計とは、UI(ユーザーインターフェース)の設計のことで、外見やデザインなど、操作性、使い勝手に影響する部分の設計です。一方、詳細設計は、プログラマーが実際にプログラミングするための設計で、機能や動作といった「中身」に関するものです。

 


開発・プログラミング

「プログラミング」は、設計した内容を、エンジニアがプログラミング言語で実際に開発していく工程です。ここからシステムをカタチにしていく製造工程に入っていきます。

 


テスト

「テスト」は、構築したシステムを、実際にテストする工程です。実装した機能が問題なく動作するか、設計通りになっているかを実行、確認していきます。このテストには、主に、

 

単体テスト→結合テスト→システム(総合)テスト→運用テスト

 

と4段階あります。

それぞれ、プログラムを構成する最小単位であるモジュールごとに行う単体テスト、各モジュールを組み合わせた時に正しく動作するかを確認する結合テスト、システムの全体的なテストで、要件定義通りになっているかを確認するシステムテスト、リリースする前の最終チェックテストとして、実際にシステムを運用する環境下で不具合なく動作するかを確認する運用テスト、とチェック内容が異なります。

 


リリース (公開)

「リリース(公開)」は、旧システムから新システムにデータを移行し、公開する工程です。このフェーズで、開発したシステムが一般ユーザーに利用されることになります。

 


保守・運用

システム開発は、リリースして終わりではなく、その後の運用が必要です。リリース前にテストをしていても、実際に使用する中でバグやトラブルは発生するもの。それらを修正したり、アップデートする工程が「保守・運用」です。


アプリ開発とは まとめ

各プログラミング言語やコードなど、細かい実務内容までは理解できなくとも、開発の流れを知っておくだけでもスムーズな進行管理につながります。また、システム開発会社によって、得意不得意の分野は存在するため、技術力が高いと聞いたからといって丸投げはせずに、まずは自社での明確な方針の決定、そして業者の選定を行うようにしましょう。

 

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