システムの運用保守に必要なドキュメントとは 管理上の注意点も紹介
目次
システム運用・保守のドキュメントとは
システム運用・保守のドキュメントとは、「システム運用や保守に関して記述された文書」を意味します。自社内でシステムの運用をする際、運用・保守の仕方を毎回口頭で伝えるのは非効率ですし、設計者が社内からいなくなる可能性も考えられます。システム運用・保守を属人化させないため、社内連絡用として、用意しておくに越したことはないと言えるでしょう。
必要なドキュメント
システム運用保守のドキュメント内容には、主に下記が必要だと考えられます。しかし、どのようなシステムのどのような仕様書なのかによって必要なドキュメントは異なってくるため、あくまでもご参考として、ご覧ください。
- ER図
- サイトマップ
- 機能一覧
- 仕様書
- 詳細設計
ER図
「ER図」とは、Entity(モノ、ここではデータ)との Relationship(関係)を示した図のことです。具体的には、データ間の処理構造を図式化したものとなります。ER図を用意しておくことによって、システムの仕組み・構成が視覚的に理解することが可能となります。
参考サイト:https://products.sint.co.jp/ober/blog/create-er-diagram
サイトマップ
「サイトマップ」とは、サイトのページ構造を一覧化したものです。ユーザーや検索エンジンにサイトの内容を伝える役割を果たしています。サイトマップは、ユーザーの利便性のために設置する、サイト内の各ページに対するリンク集のような「HTMLサイトマップ」と、検索エンジンに、サイト内のページの存在を教えるため作られた「XMLサイトマップ」の2種類あり、いずれも、使用しているWord Press内でプラグインをインストールして生成することができます。
機能一覧
「機能一覧」とは、システムの機能を一覧化したものです。システム開発の規模感や全体像を把握するためのもので、システム開発を設計する際の成果物の一種でもあります。
仕様書
「仕様書」は、システムが備えるべき機能や性能などを記載した文書のことです。システムのあるべき姿を示し、「何を作るのか」を文や図で表現しています。要件定義で定められたものを満たしており、開発の要となります。
詳細設計書
「詳細設計書」とは、システムを実装する際に必要な設計方法を記述したものです。システム開発における設計には、「基本設計(外部設計)」と「詳細設計(内部設計)」の2種類あります。
基本設計はUI(ユーザーインターフェース)の設計のことで、外見やデザインなど、操作性、使い勝手に影響する部分。一方、詳細設計は、プログラマーが実際にプログラミングするための設計で、機能や動作といった「中身」に関する設計です。詳細設計書は、基本設計の内容をどう実装するのかを示した文書になります。
ドキュメント管理の注意点
ドキュメントを作成したら、それを適切に管理する必要があります。開発は作って終わりではなく、多くの場合その後改修が発生します。そのため、改修に合わせてドキュメントを更新しておかなければ、後で参照した時に使えないものになり、結局、エンジニアがソースコードを読む手間が発生してしまうことになりかねません。
ドキュメントを管理する業務フローを含めたコストがどの程度かかるかも含めて、開発にあたるようにしましょう。
システムの運用保守を外注するメリットや注意点については、こちらの記事で紹介しています。
システムの運用保守に必要なドキュメント まとめ
「システム運用・保守のドキュメント」は適切に取り扱えば、リリース後に携わるエンジニアの時間を節約することができる文書です。運用・保守が続く数年先を見据えて、ドキュメントの作成を検討してみてはいかがでしょうか。
システムの運用保守を外注した成功事例をこちらの記事で紹介しています。
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